13/12/13 08:47:50.03
「日本化(japanification)の危険」。
先月中旬に開かれた韓国銀行金融通貨委員会で出た言葉だ。低成長・低物価が長期化する場合、ややもすると“失われた20年”
を経験した日本の前轍を踏みかねないという懸念だった。この席である委員は韓国経済が直面している現実を「2高2低」という言葉で
集約した。物価と成長は低い水準にとどまっているが、輸出は好調で経常収支は大規模黒字を出しているからだ。奇しくも持続的に
物価が下がる長期デフレに陥る前の日本経済の姿がぴったりそうだった。
「日本化」の影は物価と経常収支黒字に対する既存の観念を変えている。長期のインフレ時代を経ながら韓国銀行の第1目標は
物価を管理するということだった。ところが最近は物価がとても低く問題だ。低血圧のように経済の活力が落ちる危険信号という指摘が
出る理由だ。それもそのはずで、韓国銀行の2013~2015年の中期物価安定目標は2.5~3.5%だが、韓国銀行が予想する
今年の消費者物価上昇率は1.2%台だ。来年も2.5%水準と予想する。
これに対し韓国銀行は、「農産物と輸入原材料価格の安定、無償保育などの政策効果が結びついてできた異例な状況であるだけで
デフレに陥る可能性は低い」とする。しかし内部では苦悩が深まる格好だ。韓国銀行関係者は「ややもすると日本と同じ道を進む危険
はないか精密な検討をしている」と話した。
ウォン高でも継続して増える経常収支黒字に対する疑問も少しずつ大きくなっている。これもまた日本の前例がある。日本はプラザ
合意で円が急激な上昇に切り替わった後も経常収支黒字が続いた。消費・投資は振るわず、輸入は増加しないのに、海外投資が増え
利子・配当収入が増えたためだ。委員会である委員はこれに対し、「現在の韓国と過去に日本で経常収支黒字が発生した時のパターン
が似ている」とした。この委員は、「(当時日本は)黒字に安住して構造革新を疎かにし輸出部門の競争力も低下した」と警告した。
民間シンクタンクもデフレの危険に警告を出した。LG経済研究院は9日に報告書を通じ、「韓国でも日本のデフレ直前と類似の状況
が現れている」と指摘した。日本は本格的なデフレに陥る前に相当期間にわたり成長率と物価が下がった。1991年のバブル崩壊後に
消費と投資が減り、これが生産と雇用を萎縮させさらに需要が経る悪循環が起きた。ここに90年代後半に蓄積された金融圏の不良が
表面化し決定打を浴びた。LG経済研究院のカン・ジュング責任研究員は、「危険の程度は当時の日本ほど強くないが、方向性が同じ
というのが問題」と話した。欧州中央銀行(ECB)はデフレの懸念が現実化すると10月に基準金利を一度引き下げた。だが、大きな
効果がないため最近では銀行が中央銀行にお金を預ければ利子を与える代わりに手数料を受け取る「マイナス預金金利」の導入を
検討している。
(以下略)
ソース(韓国・中央日報)
URLリンク(japanese.joins.com)
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