13/12/01 14:21:01.03
(続き)
■目標喪失に苦しむ韓国企業
だが、今、韓国企業もグローバル市場でトップに立った分野を中心に目標喪失、次のステージへの転換に苦しんでいる。
日本の背中が見えなくなったことがやはり韓国の成長エネルギーを薄れさせている面があるのではないか。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の「反日」姿勢の強さが日本で大きな反発を招き、韓国国内でも一部には懸念する声も上がっている。
政権への求心力に反日ナショナリズムを使うのは常とう手段だが、現状は薄れてしまった韓国企業、韓国経済の成長エネルギーを
「反日」を声高に叫ぶことで取り戻そうとしているようにもみえる。だが、視界から消えた日本の背中を虚空に求めても意味はない。
韓国企業、韓国経済自身が次の目標を見つける必要がある。
日本企業も80年代末のバブル期に米国に追い付き、世界のトップに並んだという達成感を持ち、その後、目標喪失のような
スローダウンを経験した。日本企業の不調はまだ多くの分野には残るが、キャッチアップ型から抜け出し、研究開発や収益力の面で
自己研さんしていく道を見つけたところも多い。
自動車産業を見れば90年代末以降の新しい技術、たとえばハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車など日本が先導したものが多い、
自動運転などこれからの技術も日本企業が先行して取り組んでいる。
残念ながら世界第5位の自動車メーカーとなった現代・起亜グループには自動車を先に進めるような技術開発は皆無だ。
鉄鋼の世界大手、ポスコもコスト競争力は高いが、鉄鋼の世界に新しいものをもたらす技術を生み出してはいない。造船、重機、建設も同様だ。
今、韓国の企業、経済に求められるのは「反日バネ」に代わって希求すべき目標や成長の原動力ではないか?
それによってこそ、日本の企業、経済が二十数年にわたって苦しんできた経済低迷のステージを韓国は短く済ませることができるだろう。
(記事終)