13/11/11 01:54:01.97
ソース(日経ビジネス・オンライン、「Tech MomのNew Wave from Silicon Valley」、海部 美知氏)
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
「アメリカでは韓国企業ってどうなんですか?」
こんな質問を、日本の方から受けたことがある。例えば「日本企業」といった場合、トヨタ自動車やソニーなど、いくつもある世界ブランド
の間にある程度の文化的な共通点があり、褒めるにしろけなすにしろ、集合体として「日本企業とは」という話題が成立しやすい。しかし
「韓国企業」に関しては、同じ流れでは話ができない。「サムスン」だけがあまりにも別格だからだ。
韓国での2012年の全企業純利益のうち、3分の1弱をトップ3社が稼いでいるそうだ(※出所は下記)。サムスン電子、現代自動車、
起亜自動車の3社だが、このうち自動車2社はアメリカではまだまだカリフォルニア州限定であり、中西部のド田舎まで含む全米で
ブランドが浸透している韓国企業といえば、今のところまだサムスンしかない。
※サムスンと現代・起亜自の純利益 韓国企業の約3割
URLリンク(japanese.yonhapnews.co.kr)
アメリカでのサムスンは、米国人の経営陣による米国流経営スタイルとマーケティング戦略をきちんと実行する、スマートでグローバル
な会社とのイメージが浸透している。シリコンバレーでも、ここ数年、急速にその存在感を増してきた。
しかし、現在のテック業界の主戦場であるスマートフォン分野で「アップル対サムスン」の2大トップの一角となったがゆえに、同社は
新たな悩みに直面して迷っているような、ちぐはぐな様子が見える。
10月28~29日、サンフランシスコにおいて、初めての「サムスン開発者会議」が開催された。オンライン・ストリーミングされた冒頭の
キーノート(基調講演)では、1300人の開発者が集まったとの話があり、なかなかの盛況だったようだ。しかし私にはその中味が苦悩の
末の折衷案のように見えて、同社のトップゆえに抱える苦悩が垣間見えた。
Samsung Developers Conference Keynote
URLリンク(www.youtube.com)
■スマートフォン時代の寵児
アメリカでのサムスンは、テレビやAV機器などの家電分野も強い。しかし同社全体の四半期営業利益の6割を占めるモバイル機器が、
アメリカでもやはり最大の「顔」だ。携帯端末分野では、1990年代半ばのデジタル化の際にLG電子と一緒にアメリカに参入して徐々に
シェアを伸ばした。
3Gへの移行やスマートフォン展開でも先頭集団にいたが、この頃はまだまだダンゴレースの一角であった。一躍ぶっちぎりの立場に
立ったのは、2012年に発売された「Galaxy SIII」あたりからだ。
(>>2以降に続く)