13/11/09 16:54:20.65 nfH384+W
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日本の成長産業 = 一人「自主退職」に追い込んめば何十万円
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> 「社内でも社外でもいいので次の業務を探してください」。電機大手のソニーに勤務する
> 中堅女性社員が上司にこう告げられたのは昨年七月。会社は、テレビ事業の不振などを理由
> に「国内外で一万人の人員削減」を発表していた。
>
> ユニークで優秀な先輩が多く、やりがいのある職場だと感じてきた。「なのに突然、今の
> 仕事はもうしなくていいなんて」。傷ついた。
>
> 「人事も協力する」という上司の言葉通り、複数の人材サービス会社による「再就職支援
> 」の説明会が定期的に社内で開かれた。転職の成功例が次々と紹介され、会社を辞めた後
> には登録するよう勧められた。
>
> 「年齢を考えればそんなに簡単でないはず」。会社に残ることを希望した女性は「キャリア
> デザイン推進部」に配属された。業務は「新しい仕事を探すこと」。電話も鳴らず、社員
> 同士の会話もない。取り立ててすることもなく一日が過ぎていく。
>
> 社内での求人に十回以上応募したが今も「転職先」は見つかっていない。「だんだんと
> 引け目を感じるようになって。退職に追い込む『追い出し部屋』なんだと思った」
>
> 給料も異動前より三割減り、一緒に同部に来た同僚は「次の早期退職募集には応じようかな
> 」と言うようになった。「電池一つでも、自社製品を選んでいたほどの愛社心が消えて
> しまった。悲しい」
>
> × ×
>
> 同社の元統括部長の男性の手元には人材サービス会社が作った「面談研究会」という名の
> リストラマニュアルが今もある。表紙には「CONFIDENTIAL(機密)」の文字。
> 統括部長になった約十年前、その会社の講師から、部下にどう退職勧奨するかの研修を受けた。
>
> 「脅迫的・強制的な口調・内容は『厳禁』」。マニュアルには、面談時に座る位置や予想
> 問答まで、細かく書かれていた。「手塩にかけた部下を切ることはできない」と申し出て
> 地方に異動。昨年、今度は自分が「もうあなたのポジションはない」と告げられ、会社を辞めた。
>
> ソニーの広報担当者はキャリアデザイン推進部について「次の職場にスムーズに就いて
> いただくための調整部署。社外転身を希望する社員にはその支援も実施している」と説明
> する。リストラ研修については「そのような事実はない」と否定した。
>
> 人材サービス会社が、企業から正社員のリストラを受託する「再就職支援業」は、二〇〇八年
> のリーマン・ショック後拡大。解雇の実情に詳しい東京管理職ユニオンの鈴木剛書記長に
> よると「一人辞めさせると数十万円という料金設定で、人材会社の収益の柱になっている」という。