13/10/19 18:34:59.12
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)
写真=セブンーイレブンで棚の最上段に陳列される「セブンゴールド 金の食パン」。大手製パンの主力商品を大きく上回る売れ行きだ
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「食パンの概念を変えた」、「流通の常識を変えた」。その猛烈な売れ行きで製パン、流通業界を驚かせているのが、セブン&アイ
ホールディングス(HD)が4月に発売した「セブンゴールド 金の食パン」だ。一斤250円と同100円強の製パン大手の普及品に比べて
約2倍の価格ながら、セブン&アイの店舗ではそれらをはるかに上回る販売量を誇る。
「自信はあったが、これほど売れるとは…」
開発を担当したセブンーイレブン・ジャパン商品本部FF・デイリー部の中村功二チーフマーチャンダイザーがそう口元を緩めるほど、
金の食パンの売れ行きは好調だ。主戦場のコンビニエンスストア「セブンーイレブン」では大手メーカーの売れ筋首位の主力商品の
2倍以上と、圧倒的な強さ。イトーヨーカ堂などグループの各スーパーでも、従来の売れ筋商品の販売金額、数量をともに上回る。
劣勢にたたされた大手メーカーの一部が、価格帯などが似た対抗商品を発売。従来、流通業者のプライベートブランド(自主企画商品、
PB)は、「ナショナルブランド」と呼ばれる大手メーカーの商品を後追いするのが一般的だが、金の食パンではその逆となった。「これまで
には考えられなかった動きだ」(大手流通関係者)。
開発に着手したのは平成24年9月。直接のきっかけは、「セブンーイレブンの食パンはもっとおいしくできるはずだ」というセブン&
アイHDの鈴木敏文会長の厳しいひと言だった。販売が伸びない食パンについて、それまで1年以上問題意識を持っていたという。
食パンは長く100円前後の“安売り”市場が主流で、セブンーイレブンも同様の価格帯で食パンのPB商品を販売していた。だが、
「求められているはずなのに数字は悪かった」(中村氏)。
一方、興味深かったのは、一斤400~500円もする専門店の食パンが、何カ月待ちという人気になっているという事実だった。統計でも
安売り品の需要は下落傾向なのに対し、高価格商品の需要は増加傾向なのがわかった。「ビジネスチャンスは価格よりも価値の追求に
ある」(同)。鈴木会長の指摘の正しさはマーケティングでも裏付けられた。
(>>2以降に続く)