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アップルの新型スマートフォン「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の販売が始まって、早くも
1週間が過ぎた。長らく待ち望まれていたNTTドコモが取り扱いを始めたことも、大きな
話題を呼んでいる。量販店やキャリアのショップでは、NTTドコモ版を中心にiPhone 5sが
強い品薄傾向にあり、予約なしで購入するのは難しい状況になっている。
だが、価格.comのiPhone 5sの製品情報ページを見ると、ソフトバンクモバイルやKDDI（au）
と比べ、NTTドコモ版だけが突出して満足度が低いのに驚かされる。売り切れ続出で好調の
はずのNTTドコモ版iPhone、どうして評価だけが“一人負け”の状態になっているのだろうか？
～中略～
■スペック表からでは見えにくい部分に驚くAndroidからの乗り換えユーザー
意外なのが、ソフトバンクモバイルやKDDI（au）と比べ、NTTドコモ版のiPhone 5sだけ
満足度が低い点だ。新製品でもっとも売れ筋のiPhone 5s（16GB）で比較すると、ソフト
バンクモバイル版の満足度は4.50、KDDI（au）版は4.39なのに対し、NTTドコモ版は3.33と
群を抜いて低い。ハードウエア自体は基本的に同じなのに、ここまで顕著な差が出るのは
不思議ともいえる。
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満足度を詳しく見ると、NTTドコモ版は評価項目のうち「文字変換」の項目だけが突出して
評価が低く、それが総合評価の足を引っ張っていることが分かった。口コミを見ると、
「変換の精度や予測変換の機能が低く、入力に時間がかかる」「使い慣れたATOKが利用
できない」「カーソルをワンタッチで移動させるカーソルボタンがないのが不便」といった
声が見られた。
外部の日本語入力ソフトが追加できない点や、カーソル移動に独特の長押し操作を必要とする
点は、iPhoneでは伝統的に受け継がれている仕様だ。iPhone 4Sなどの旧モデルからの乗り換え
ユーザーが多いソフトバンクモバイルやKDDI（au）版の購入者はいまさら取り立てて不満には
感じないのに対し、Androidからの乗り換え組が多いNTTドコモ版の購入者は「Androidでは
当然できたのに…」と驚きと不満を感じて評価を下げる要因となっていたのだ。
iPhone 5sにはワンセグやおサイフケータイがなく、液晶画面のサイズが小さいのが気になる…
という口コミも寄せられていたが、それらは事前に仕様やスペック表などで把握できるため、
いざ入手したあとにガッカリ…ということは少ない。だが、文字入力についてはスペック表など
には載っておらず、実際に入手して使ってから「おや…？」と感じることにつながったようだ。
逆に、長くAndroidを使ってきたユーザーがiPhone 5sを入手して「iPhoneはこんなにすばらし
かったのか！」と驚く部分も少なくないようだ。特に、画面のタッチ操作に対するレスポンス
への評価が高い。「スクロールの操作がまるで指に吸い付くようなスムーズさなのと、タップ
した瞬間に反応するレスポンスのよさ、タップの正確さに驚いた。このような基本操作は、
どのスマホでも変わらないと思っていたので、かなり衝撃的」「スワイプしようとしたのに
タップされるなど、イライラする誤操作がほとんどない」などの声が見受けられた。これらも、
スペック表では分からない部分の仕上がりのよさが実際に触ってみて評価された形だ。
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