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パナソニック、純有利子負債削減は想定以上=CFO
[門真 20日 ロイター] - パナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)の河井英明常務(経理財務担当=CFO)は20日、ロイターのインタビューで、今期の純有利子負債の削減は想定を上回るペースで実現できそうだとの見方を示した。
運転資金の改善や固定費削減が計画を上回る見通しのほか、今期中に予定しているヘルスケア事業の一部売却も現金の創出に寄与しそうだという。
同社は、中期経営計画で、純有利子負債を削減する方針を示している。減価償却費の範囲内に設備投資を抑制したり在庫や経費を削減するなどの対策で、年間2000億円規模のフリーキャッシュフロー(FCF)の創出を計画。
13年4─6月期は533億円のFCFを出し、社内計画を1000億円超える規模を確保した。これにより、今年6月末の純有利子負債は5778億円と、3月末から655億円を圧縮した。
河井CFOはFCFの創出について「運転資金を改善しているし、固定費を削減すれば当然キャッシュになる」と指摘。その上で「全社の努力は次から次へと手を打っている」と述べ、今期計画の2000億円を上回る金額が実現できるとの見方を示した。
特に、固定費については、4─6月期に社内計画を150億円超上回り、661億円を削減した。賞与減額など人件費は計画の範囲内のため、計画を上回る削減分は「全社の努力によるもの」という。
今後も経費削減の上積みが期待できるため、固定費削減も計画の1191億円を超える規模が実現できそうだとの見通しを示した。
河井CFOによると、今期のFCF計画の中には「資産売却はほとんど織り込んでいない」という。
前期は、東京汐留ビルなど資産売却や保有株の売却を進めた結果、3552億円のFCFを叩き出したが、今期はあくまで、運転資金改善や固定費削減など社内の取り組みで現金を生み出してい方針という。
一方で、今期中に計画しているヘルスケア事業の一部売却もFCF計画に入っていない。
河井CFOは、ヘルスケア事業の売却は「今年度中にしっかり方向性を出したい」として引き続き交渉を進めていることを繰り返し説明し、売却が実現すれば一段とキャッシュフローが拡大する可能性を示唆した。
URLリンク(jp.reuters.com)