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スタイリッシュなアップル製品のファンは、ライフハッカー読者にも多いだろうと思います。
しかし『アップル帝国の正体』(後藤直義、森川潤著、文藝春秋)に目を通してみれば、
日本を実質的に「植民地化」していたといっても過言ではない同社の姿勢に驚かされることに
なるかもしれません。
もちろん、だからといって個人的にもアップル製品から離れる気はなく、そう思わせる
ところは強みでもあるわけです。けれどもその魅力を生み出すために、驚くべき遂行力が
行使されていたという事実を、我々は本書によって知ることができます。第1章「アップルの
『ものづくり』支配」から、いくつかを引き出してみましょう。
■アップルによって"丸裸"に
アップルの取引先は、神経質なまでの秘密保持契約を結ばされる一方で、逆にアップルには
"丸裸"にされてしまうのだそうです。
アップルの支配は、取引先の工場の情報をすべて把握することから始まる。複数の分野の
専門家によれば、「通常、10~20人体制で"Audit(監査)"にやってくる」のだという。
このチームは一人一人が部材や工場の生産に精通しているスペシャリストであることが
多く、生半可な嘘やごまかしで煙にまくことは不可能だ。
(61ページより)
取引先には生産設備や生産能力、工場の人員に、外部調達先、生産のリードタイム(工程
ごとの所要時間)などについて鋭い設問が次々と投げかけられ、ある素材メーカーの幹部は
「これだけ聞かれたら、どうやってもうちの製品の原価計算ができてしまう」と戦慄を
覚えたといいます。そして、その不安は的中したのだとか。
「アップルが定期的に求めてくるコスト削減のターゲット(目標)は、絶対に下がらない」
。ある取引先メーカーの首脳はそのように断言する。アップルの購買担当者と価格交渉を
する際には、アップルの言い値に難色を示したりすると、「原価はこれくらいだから、
できるはずだ」と一刀両断されたという。
(62ページより)
ソース:ライフハッカー
URLリンク(www.lifehacker.jp)
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(つづく)