13/09/03 09:59:08.40
ソースは
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ピザ生地を顔に貼り付ける、ハンバーガーのバンズをベッド代わりにする、
商品のソーセージをくわえる……いま、アルバイトとして働く若者たちが、
ふざけ写真をSNS上に公開し、炎上する事件が多発している。
謝罪に追い込まれた企業は、ピザハット、ローソン、バーガーキング、ミニストップ、
ほっともっと、丸源ラーメンと後を絶たず、ステーキハウス・ブロンコビリーに
いたっては、事件が発生した店舗を閉店。写真をアップした元バイト従業員に
損害賠償請求することを検討する事態にまで発展している。
この騒動にネットやテレビも強く反応し、「あきれて、ものが言えない」
「こんな写真を流布して恥ずかしくないのか」「バイト教育が不徹底だ」などなど、
批判が続出。バイトの信用度はガタ落ち状態だ。
しかし、である。不安定雇用であるバイトに対して、正社員並みの愛社精神や
コンプライアンスという職業意識を求めるということ自体に、そもそも無理が
あるのではないか。コスト削減を進め、責任が伴う仕事も低賃金労働でまかなっている
企業側にも問題の背景はあるはずだ。
そんな図々しい企業体質の象徴のような本が、いま売れに売れている。
それが、シリーズ90万部を突破した、東京ディズニーリゾート(以下、ディズニー)
で数々の人材教育を手がけてきた福島文二郎氏による著書『9割がバイトでも最高の
スタッフに育つディズニーの教え方』(中経出版)。
タイトルが示す通り、あのディズニーのバイト教育にスポットを当てた一冊だ。
●ディズニーでのバイトの実態
本書によれば、ディズニーに従事する運営会社・オリエンタルランドの正社員数は
約2000人だが、対してバイトの人数は約1万8000人。
しかも、バイトは1年間で半分の約9000人が退職するのだという。
手間暇かけて育てたバイトがすぐに辞めることは、企業にとっても痛手のはずだが、
ディズニーの場合は「1年に3回くらい3000人近くのアルバイトを採用しなくては
なりませんが、推定で5万人以上の応募者が集まります」と自慢げ。で
も、単なる“安い賃金で使い捨て”とも読めるのだが……。
また、注目を集めているバイト教育に関しても、独自システムを得意満面で紹介。
例えば、ディズニーでは「バイトがバイトを指導する」といい、現場の責任者に
代わって、バイトたちに仕事の手順やスキルを教える「トレーナー」と呼ばれる
キャストも主にバイトから採用。「(トレーナーは)キャストに自信を持たせる役割も
担っています」と書いているように、指導するだけでなく、精神面でのサポートも
バイトに任せているのだ。
しかも驚きなのは、「トレーナーになったからといって、昇給に直接結びつくわけでは
ありません」と断言していること。「つまり金銭的な対価はないのです。トレーナーを
示すピンバッジが配られるだけです」と、わざわざ無報酬で責任ある立場をバイトに
やらせていることを誇っているのだ。
-続きます-