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インターネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者で元管理人の西村博之氏(36)が東京国税局の税務調査を受け、
広告収入の一部とみられる約1億円について申告漏れを指摘されていたことが分かった。過少申告加算税を含む
所得税の追徴税額は約3000万円で、既に修正申告し納付を済ませた模様だ。西村氏は著書などで
「2ちゃんねるをシンガポールの会社に譲渡した」などと説明していたが、譲渡後も収益の一部を得るなど密接な
関与が続いていたことが裏付けられた形だ。
西村氏は、覚醒剤の売買を持ちかける書き込みを放置したとして麻薬特例法違反(あおり、唆し)のほう助容疑
で2012年12月に警視庁から書類送検されたが、今年に入って東京地検が不起訴としていた。ただ、捜査過程
で裏金などを発見した場合に税務当局に捜査資料を提供して課税を促す「課税通報」があったとみられ、
東京国税局は西村氏が代表取締役を務める東京都北区のネット関連会社「東京プラス」を含めて調査を進めていた。
関係者によると、2ちゃんねるの広告収入は東京プラスなどを経由して、09~11年の4年間に約3億5000万円が
シンガポールの会社に送金された。このうち09~11年の3年間に計1億数千万円が西村氏へ報酬として支払われ、
所得として申告された。
残る約2億円も、この会社がペーパーカンパニーとみられることから、国税当局は西村氏の個人所得と認定。
うち約1億円については12年分として申告されたが、約1億円については申告がなかったという。
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