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2013年7月5日、ブルームバーグによると、世界最大の造船国である中国の造船業界が
苦境に立たされている。業界の予測によると、今後5年以内に3分の1の造船所が
倒産する可能性があるという。環球時報(電子版)が伝えた。
中国の造船業界の今年5月の受注は前年同期比23%減となった。
受注の減少は手付金受領額の減少にもつながっている。10年には総価格の20%を
要求していた手付金は、現在は総価格の2.5%まで引き下げているケースもある。
また、受注単価や総額も下落している。
今年4月には、コンテナ1万3500個の積載が可能な船舶を08年6月以降の最低価格
1億600万ドルで受注した。新規受注総額も08年の1747億ドルから12年には
847億ドルへと半減している。
一方、各企業の流動性資金の不足も顕著になっている。
中国船舶工業行業協会の王錦蓮(ワン・ジンリエン)秘書長は「金融機関自身の
流動性資金不足が問題になっている現段階では、造船業界に資金提供したがらない」
と話した。
世界第2の造船国・韓国との競争激化も中国企業の苦境に大きく影響している。
中国の造船業界は12年、造船所464カ所で受注額143億ドル、
積載量1870万載貨重量トンを受注した。
これに対し韓国は、造船所88カ所で受注額296億ドル、1460万載貨重量トンを
受注している。
昨年12月末現在で、中国には年間500万元(約8250万円)以上の売上高のある
造船所が1647カ所存在しているが、これらの造船所は現在、石油採掘取引の拡大に
よって新規受注額下落の影響とのバランスを保っている。
業界アナリストは
「市場全体が不景気のため、造船業界は八方ふさがりの状態にある。今年は従来よりも
さらに厳しい年になる」と予測している。
ソースは
URLリンク(www.recordchina.co.jp)