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今期(2014年3月期)にモバイル事業の黒字化を目指すソニー は、6月の国内週間販売
台数シェアで米アップル を抜き、過去3年間の最高レベルに達した。NTTドコモ が
先月中旬から実施している販売促進戦略が奏功した。
調査会社BCNが家電量販店2440店舗から集計したデータによると、ソニーの国内スマ―ト
フォン市場のシェアは、5月6日の週に14%だったが6月3日の週には36%に急伸した。
この間、米アップルのシェアは40%から25%へ低下、韓国のサムスン電子 は7%から13%
に上昇した。ソニーのシェアがアップルを上回ったのは「エクスペリアZ」を発売した
2月以来。
NTTドコモがソニーの「エクスペリアA」と韓国サムスンの「ギャラクシーS4」に
絞って重点販促する「ツートップ」戦略を15日に発表し、2機種については最大2万円の
割り引きを提供している。BCNの森英二アナリストは、ドコモの販売戦略で「ソニー製
スマホの価格が抑えられている点がシェアの伸びに貢献した」と語った。
エレクトロニクス事業再建中のソニーにとって、好調なスマホ販売は同事業黒字化への布石
となる。一方で、国内の他メーカーにとっては年間販売台数の落ち込みにつながりかねない。
■明暗分けるドコモの販促戦略
「エクスペリアA」は最大ディスカウントを適用できた場合に実質負担金5040円で手にする
ことができる。一方で対象外のシャープ 製「アクオスフォン ゼータ」13年夏モデルの場合
は4万2000円と、大きな差が出る。
財務改善が急務となっているシャープは13年度の携帯販売目標を680万台に設定しているが
、BCNデータによるとシェアは10.3%から7.8%へ低下した。
水戸証券の若林恵太アナリストは、ドコモの戦略で「国内のスマホメーカーの淘汰が進む
」と指摘した。一方、ソニーのモバイル戦略としては、日本より市場規模の大きい中国や
欧米などでも売り上げを伸ばすことが必要だと語った。
ソース:Bloomberg
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