13/06/13 06:45:15.91
原発や製鉄所などの非破壊検査を手がける「神鋼検査サービス」(高砂市)の元社員の男性
=当時(52)=が自殺したのは過重な労働を強いられたためとして、遺族が同社に対し、
約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁の長井浩一裁判長(松井千鶴子
裁判長代読)は12日、「安全配慮義務違反があった」として同社に約3千万円の支払いを命じた。
判決などによると、男性は原発や火力発電所などの検査業務を担当。時間外労働は最大で
月140時間を超えるなど過重な勤務が続き、うつ病を発症。2006年1月末、
「仕事に悩み、上司に悩み、疲れました」「会社に殺された!」などと書いた遺書やメモを
残してホテルで自殺した。
会社側は「在社時間がすべて労働時間とは認められない」と主張したが、裁判長は同僚らの
証言をもとに退けた。さらに「非破壊検査業界は検査員を確保するのが困難な状態が続いていた」
と指摘、検査員確保の最終責任者だった男性の業務は「大きな心理的負担を伴うものだった」とした。
会社側に対しては「ほかの従業員への聞き取りや、パソコンのログイン時間などから勤務実態を
把握し、措置を講じる義務があったのに漫然と怠った」と述べた。
同社は「判決文を精査していないのでコメントできない」とした。
◎神鋼検査サービス URLリンク(www.sisco.kobelco.com)
◎URLリンク(www.kobe-np.co.jp)