13/06/12 15:07:06.04
韓国株式市場でサムスン電子(@005930/KO)の株価が急落している。きょうの朝方は前日比1.9%安の136万2000ウォンを付け、
急落が始まる前の5日終値からの下落率が10.5%と1割を超えた。
この水準は昨年11月20日以来、約7カ月ぶりの安値だ。
4月末発売のスマートフォン(スマホ)の新機種「ギャラクシーS4」の売れ行きが鈍いとの観測が浮上したのが、売りが膨らんだきっかけ。
米アップルの株価がスマホ「iPhone5」の発売直後に下落基調に転じた記憶は鮮明で、
サムスン電子株の先行きをアップル株安に重ねる投資家は多い。
株価急落の引き金は、JPモルガンによる投資家向けリポートでのサムスンの目標株価引き下げだ。
報道によると、担当アナリストは「7~9月期の『ギャラクシーS4』の出荷数は投資家の『失望』を誘うだろう」とし、
目標株価を従来の210万ウォンから190万ウォンに引き下げたという。これが7日までに伝わると、株価は同日に1営業日で6.2%下落。下落幅9万4000ウォンは昨年8月以来、約9カ月ぶりの大きさとなった。
KDB大宇証券東京支店の葛城禎之営業部長によると、
リポートをきっかけに「各証券会社のアナリストによる部品メーカーなどへ調査が活発になり、
その結果『ギャラクシーS4』の売れ行きが予想以下にとどまるとの認識が広がった」という。
各証券会社の投資評価引き下げが相次ぎ、株価下落に拍車がかかった。
KDB大宇証券でも10日付リポートで7~9月期の「ギャラクシーS4」の販売台数の予想を従来の3000万台から2400万台に引き下げた。
主力製品の停滞はサムスン全体の成長鈍化の懸念につながっている。
株価指数を開発・算出するモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が
11日に発表したMSCI世界株指数の構成国変更も、株価下落の一因になった。
MSCIによる指数見直しのたびに「先進国」入りが期待される韓国だが、今回も「新興国・地域」にとどまった。
さらに「新興国・地域」にアラブ首長国連邦(UAE)とカタールが加わったため、
「新興国・地域」内での韓国向けの資金配分が少なくなるとの懸念が強まった。
これが韓国株の代表的銘柄であるサムスン株への売り圧力を高めた面もあるという。
ここまで市場で動揺が走ったのは、アップル株安の残像が投資家の間で根強いのが大きい。
アップル株は利益成長の鈍化懸念や「iPhone5」の売れ行き不振観測などをきっかけに昨年後半から失速した。
足元の株価は「iPhone5」を発売した昨年9月21日に付けた上場来高値から約4割も下落した水準にある。
サムスン株にも「『iPhone』同様、
『ギャラクシー』の製品寿命の短期化で企業の成長がピークアウトするとの観測につながりかねない」(葛城氏)との見方が浮上している。
当時のアップル株と同様「成長神話が終わったのではないか」との懸念が、投資家に利益確定のための売りを急がせたというわけだ。
続きます>>2-3
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