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中国の中央(政府)人材業務協調グループ弁公室の責任者はこのほど、取材に対して
「中国のハイレベル人材の流出数は世界で最も多く、うち、科学やエンジニアリングなどの
分野の海外滞留率は平均87%に達している」と指摘、「世界では人材競争がさらに熾烈に
なっており、中国は、臨機応変な政策と構造をもって、世界的な人材競争に積極的に参加
しなければならない」との見方を示した。人民日報が伝えた。
1949年に現在の中国が建国されてからの約60年、特に改革開放(78年)以降の約30年の間に、
中国はヒューマンリソースが欠乏している国から、膨大な保有量を誇るヒューマンリソース
大国へと発展した。中国科学院(CAS)はこのほど、▽生物・生物化学▽コンピューター
▽物理▽農業▽数学▽化学の6分野における、世界のハイレベル科学技術イノベーション人材
1907人を対象に分析を実施。現在職に就いている人材の比率を表した国別のランキングで、
中国は物理や数学、コンピューターなどの分野で、優位に立っており、うち、物理は9位、
数学は8位に付けていることが明らかになった。つまり、中国は「人材強国」の道を歩むための、
しっかりとした基礎を既に築いていると言えるだろう。
しかし、中国のハイレベル人材の流出数は世界で最も多く、うち、科学やエンジニアリング
などの分野の海外滞留率は平均87%に達している。同責任者は、「中国は人材の規模や、構造、
資質などの分野で、世界の先進国や経済社会発展の必要と比べると、まだ不足している部分が
多くある。特に、ハイレベルのイノベーション型人材が不足しており、イノベーションや起業
の能力が不足している。また、人材構造や配置が合理的でないだけでなく、人材の発展体制
・構造の障害も取り除けていない。さらに、ヒューマンリソースの開発なども不足している」
と強調。「これらは、人材強国戦略を実施する際、重視し、解決すべき問題」と指摘した。
現在、世界では人材の競争がさらに熾烈になっており、「人材戦争」勃発の気配が漂っている。
また、先進国の多くが、移民政策の緩和などを通して、人材の呼び込みや引き留めの力を強めて
いるだけでなく、人材競争の中に割って入る発展途上国も多く登場している。一方、中国政府が
近年、「千人計画(海外ハイレベル人材招致計画)」を実施しているのを背景に、100万人近い
留学生が中国に帰国しており、うち、ハイレベル人材が2万人以上いる。そのため、同責任者は、
「この流れを保ち、臨機応変な政策と構造をもって、世界的な人材競争に積極的に参加しな
ければならない」と強調した。(※続く)
◎URLリンク(www.recordchina.co.jp)
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