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スミスフィールドを通じて高品質で格安な米国豚肉を手に入れるには、「痩肉精」(畜肉の赤身を
増やす飼料添加物)という関門を越える必要がある。双匯集団の万隆董事長(双匯国際主席)は、
「双匯が思惑通りスミスフィールドを傘下に収めることができれば、双匯はスミスフィールドの
高い利益を伴う肉製品を中国に引き入れられる」と紹介した。だが、米国は飼料へのラクトパミン
(Ractopamine)添加が許可されている唯一の国であり、米国食品医薬品局(FDA)は
1999年にラクトパミンの残留基準値を国際食品規格委員会で決めた基準値上限の5倍に相当する
0.05ppmに設定している。第一財経日報が伝えた。
芝華データ畜産業チーフアナリストの袁松氏によると、「いまだに国際的な『痩肉精』基準はなく、
飼料へのラクトパミン添加は国家によってまちまちだ。中国、ロシア、欧州連合(EU)では
飼料への添加が禁止されているが、米国、カナダでは添加が禁止されず、残留基準値が設定されて
いる」という。
華中農業大学の銭輝動物科学博士は、「実際に『痩肉精』は中国と米国では異なった概念がある。
『痩肉精』は一種の薬品であり、中国国内で多く使われる塩酸クレンデテロールは危害が大きく、
使用が許されない薬品だが、米国で使われているのは主にラクトパミンだ。中国は当時、抜け穴を
塞ぐためにすべての添加物使用を禁止した。一方、米国企業がラクトパミンを使用する際、彼らの
研究では『休薬期間を上手くコントロールすれば、このプロセスによって絶対に人体に危害を与える
ことはない』と肯定的だ」と述べている。
「米国企業が中国の豚肉基準を満たすには、新たな事業を切り開き、専門的に畜産を見直すことが
不可欠であり、そうしなければ基準を達成することはできない」と袁松氏はいい、「だが、この
ようにすれば企業コストが嵩んでしまう。実際、『痩肉精』には生産コストを切り詰める効果がある。
台湾では、輸入豚肉について『痩肉精』規制を緩和するかどうかの議論はあったが、最終的には
緩和する方向で決められ、量的制限で使用を許可することになった」という。
中国農業省など3省庁は02年2月、『痩肉精』を禁止薬品として組み入れ、飼料への添加を
禁止した。中国では、米国の豚肉から『痩肉精』が検出されたことから、07年7月以降、
米国からの豚肉輸入は禁止されている。国家質検総局サイトをみると、「11年1月~12年
3月現在、33ロット、1000トン近くの「輸入豚肉」からラクトパミンが検出され、そのうち、
米国からの輸入品が約半分だった」としている。
●URLリンク(www.xinhua.jp)
◎URLリンク(www.xinhua.jp)
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