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[東京 19日 ロイター] 米国株式市場で約2年8カ月ぶりに「ヒンデンブルグ・
オーメン」が点灯した。テクニカル的な株価暴落の前兆とされることから、先行きに不安が
強まっている。米株は過去最高値を更新し続けた後、薄商いで乱高下を繰り返す不安定な商状だ。
足元の米経済指標も弱含んでおり、海外投資家の「Sell in May(5月売り)」を警戒する
声も出ている。
<そろった4条件>
米ボストンマラソンでの爆発事件が発生し、米ダウ.DJIが今年最大の下げ幅となった4月
15日、株価先行きに警鐘を鳴らすシグナルが再び灯った。リーマンショック後の2010年
8月に現れ、市場で話題となった「ヒンデンブルグ・オーメン」だ。当時はバーナンキ
米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホールでの講演でQE2(量的緩和第2弾)
を示唆したことで暴落は回避されたが、今回の再点灯に市場では「暴落の前兆として警戒
される」(大和証券チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)との声が出ている。
ヒンデンブルグ・オーメンは、1937年5月6日にアメリカで発生したドイツの飛行船
「ヒンデンブルク号」の爆発・炎上事故に由来する。発生条件は諸説あるが、直近では
以下の4つの条件が同じ日に起こったときとの見方が多い。1)ニューヨーク証券取引所
(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数がともにその日の値上がり
・値下がり銘柄合計数の2.8%以上、2)NYSEインデックスの値が50営業日前を
上回っている、3)短期的な騰勢を示すマクラレン・オシレーターの値がマイナス、
4)52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない─の4条件だ。
一度発生すれば向こう30営業日は有効だが、マクラレン・オシレーターがプラスとなれば
無効となる。
過去のデータによれば、ヒンデンブルグ・オーメンが確認された後、77%の確率で株価が
5%以上、下落するという。またパニック売りとなる可能性は41%、株式市場が重大な
クラッシュとなる可能性は24%と算出されている。ヒンデンブルグ・オーメンが発生
しても暴落しないケースもあるが、1985年以降では米株が暴落した際はいずれの場合も
シグナルが現れたという。
ソース:Reuters
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(つづく)