13/04/15 08:46:03.16
インド最高裁が、スイス製薬大手「ノバルティス」の抗がん剤の特許を認めない
判決を下し、波紋が広がっている。
特許を安易に認めていけば、成分が同じ、より安価な薬の普及を阻害し、貧困層の
健康に悪影響を及ぼすとするインドや発展途上国と、特許の侵害は新薬開発の停滞に
直結するという欧米の大手製薬会社の主張は平行線をたどるばかりだ。
特許は各国の特許法に基づき取得の是非が判断される。
ノバルティスは2006年、抗がん剤「グリベック」の特許申請がインドで
却下されたことを不服として提訴。最高裁は今月1日、グリベックは「既存薬の
化学構造を変えただけで新薬とは言えない」との高裁判決を支持した。
同社インド法人のランジット・シャハニ氏は
「知的財産権が保障されないインドへの投資には慎重にならざるを得ない」と
インドからの撤収もほのめかして不満をあらわにした。
インド政府やインドのジェネリック医薬品製造会社は、判決を「既存薬と変わらない
新薬の特許を取得して、高値で独占販売を続ける欧米流に待ったをかけた」
と歓迎する。
インドは、年間輸出額100億ドル超と世界トップ級のシェアを誇る
ジェネリック製薬業界を抱え、05年まで医薬品の特許を認めていなかった。
同年、医薬品に一定の特許を認めることを義務づける世界貿易機関(WTO)の
協定に基づき特許法を改定した後も、特許を認めることに一貫して慎重だ。
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