13/03/13 16:13:07.65
>>2より
[経済]自由貿易国メキシコの悲惨な教訓~カーネギー国際平和財団レポートを検証する
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
「自由貿易の最大の受益者は消費者である」
経済学者やマスメディアはTPPに関して二言目には経済学の理論から導き出される自由貿易の意義を語るわけですが、
これはあくまでも教科書の中だけの話であり、彼らは現実の自由貿易の結果を保障するものではありません。
リーマンショックしかり、ギリシャ発端の今回のユーロ信用危機しかり、経済学者はだれひとり現実の経済危機の発生を阻止することに成功していません。
現在の自由貿易の最大の受益者は消費者ではなく多国籍大企業なのであり、競争力のない地場産業は淘汰されるだけであり、
地場産業の崩壊を通じて、経済は混乱し失業者が増加し格差は拡大していくのです。
・・・
机上の理論ではなく、実際に自由貿易で過去に何が起こってきたのかをメキシコの例で検証したいと思います。
ここに、北米自由貿易協定(NAFTA)、1994年1月1日に発効したカナダ、米国、メキシコの3カ国間の自由貿易協定があります。
貿易と投資の自由化だけでなく、貿易紛争処理など広範な内容を持ち、2003年までにほとんどの品目で関税を撤廃、
最後まで残った一部農産物の関税も08年1月にすべて撤廃されました。
メキシコ政府はNAFTA加盟時に、ちょうど今のTPP推進派と同じように自由貿易がメキシコを豊かにすると主張しました。
輸入製品により物価が下がり消費者が受益する
中期的には域内で最も低いメキシコ人の所得は最も高いアメリカ人の所得に近づく
貧困がなくなりアメリカへの人口移動が止まる
では実際何がメキシコで起きたか。
ここにアメリカのカーネギー国際平和財団が2003年にNAFTA加盟によりメキシコに起きた経済変化についてのレポートがあります。
財団のサイト。
Carnegie Endowment for International Peace
カーネギー国際平和財団
URLリンク(carnegieendowment.org)
レポートは以下のPDFファイルとして公開されています。
NAFTA's Promise and Reality: Lessons from Mexico for the Hemishphere
NAFTAの約束と現実:西半球のためのメキシコの教訓
URLリンク(carnegieendowment.org)
自由貿易はメキシコにとって結果として不利なものであり、雇用、賃金、労働移動、環境負荷のいずれについても、
総合的に見るとマイナスであるという、かなり衝撃的な内容になっています。
続きます