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私立大学志願状況の大勢が判明した。早稲田大が確定値を出したことにより、それを上回る
志願者を集めた明治大の4年連続首位が決定。明大の黄金期を強烈に印象付けた。ただ、
首都圏の難関校は慶応義塾大を加えた「早慶明」をはじめ、軒並み苦戦。関西勢、中京勢は
おおむね堅調で、4位に急浮上した近畿大の躍進が目立つ。地元志向の高まりによる東京の
地盤沈下が深刻化している。
早大の志願者総数が10万6768人で確定した。集計作業が進む明大は現時点で早大を
上回っているため、V4が決まった。
受験関連の情報分析に定評のある「大学通信」(東京)の安田賢治ゼネラルマネジャーは、
「4月に開設する総合数理学部が人気だった。文系からも受験できるという新たなコンセプト
の理系学部。東京・中野にできる新キャンパスの目玉学部でもあり、受験生の注目度が
高かった」と、新学部効果もあって首位を守ったとみている。
明大の首位はこれで2010年から4年連続。00年から09年までV10を達成した
早大から、志願者数の面では王座が完全に移った。明大は新学部創設による拡大路線を
進めるほか、キャンパスの整備、「就職の明治」といった評判など、受験生に好印象が
浸透した結果といえる。
それでも明大に不安材料はある。まだ最終的な志願者の数は判明していないものの、前年比
での減少は間違いなさそう。いずれも確定した早大が前年比1759人減、慶大も同480人減
と、首都圏を代表する難関大学がそろって苦しい立場にある。
実は、今年の18歳人口は約123万人とここ数年で最も多い。だが、少子化が加速している
ため、今後、今年を超える人口になることはない。各大学とも来年以降の受験生集めに苦戦を
強いられるのは確実で、そこをどうクリアしていくか、切実な問題だ。
対照的に一部の関西勢、中京勢に活気がある。現在の受験生は不況の影響によって上京を敬遠し、
自宅から通学できる地元の大学を選ぶ傾向が強い。わざわざ東京の有名私大を目指す受験生が
減り、逆に関西や中京を中心とした各地の私大に勢いがみられる。
関西では、この大学。本紙連載のコラム「サクラと星条旗」(ロバート・ホワイティング執筆。
本紙訳)を今年の一般入試前期A日程の国語の問題に出題した近畿大。8位から4位へ一気に
ランクを上げた。
「産近甲龍」(京都産業大、近大、甲南大、龍谷大)の一角で、一部の学部は難易度の面で
「関関同立」(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)に迫りつつある。
「後期試験を含めれば、最終的に9万人は軽く超えそうだ。バンカラな印象の強かった大学だが、
新校舎の建設などキャンパスの整備により、女子の志願者数が急増。世界的な評価の高いクロ
マグロ完全養殖の研究など、受験生に好感される材料が多い」(安田氏)
近大卒といえば俳優の赤井英和、大相撲の高砂親方(元大関朝潮)ら、これまでは骨太の
イメージが強かった。現在は水泳の寺川綾、入江陵介らによってソフトな印象も広まり、
女子人気が高い。(※続く)
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