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ハローワークなどで集めた見習いに、「修行の一環」として1人で死者を弔わせていた
八事山興正寺(やごとさんこうしょうじ、名古屋市昭和区)が、やめさせた僧侶3人から
「不当解雇だ」と訴えられていたことがわかった。寺の関係者は「相次ぐ解雇で人手不足
となり、見習いに通夜を任せるようになった」と話している。
3人は2007~12年、興正寺に対して、僧侶として勤める地位や雇用関係を確認し、
復職させることを求めて、それぞれ名古屋地裁に提訴した。いずれも僧侶の主張が認められた。
判決などによると、19歳で入山した愛知県南知多町の僧侶=故人=は、高野山・専修学院で
学んで僧侶の資格をとってから40年間、興正寺に勤めた。だが、07年8月、寺から
「運営に多大な損害と混乱を引き起こす可能性が高い」と言われ、やめさせられた。
同県稲沢市の僧侶(57)も、25年余り勤めたが、ほぼ同じ時期に同様の理由で解雇され、
興正寺施設内への立ち入り禁止を通告されたという。
●野山真言宗別格本山・八事山興正寺
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