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福岡空港の平成24年の航空機の発着回数が過去最高の15万5968回(速報値)に
達したことが31日、国土交通省福岡空港事務所への取材で分かった。格安航空会社
(LCC)の就航が相次いでいるため。滑走路1本の福岡空港で発着を円滑に処理できるの
は年間14万5千回までとされており、その上限を初めて超えた。
■朝夕の遅延常態化
福岡空港では10年後をめどに2本目の滑走路を新設し、上限を18万3千回まで増やす
ことが決まっている。だが既に朝夕の発着ラッシュ時の遅延が常態化しており、滑走路
整備の前倒しが喫緊の課題として浮上した。
発着回数のこれまでの最高は平成13年の14万3千回だった。福岡空港の発着回数は
「LCC元年」とも呼ばれた24年に、関西空港を拠点とするLCC「ピーチ・アビエー
ション」が関空-福岡線を開設するなど3社が新規参入したことが大きい。福岡空港事務所
は「今年も欧州直行便などの就航が見込まれており、発着回数はさらに増えそうだ」とする。
福岡空港はJR博多駅や高速道路のインターにも近く、九州中から乗客を集められ、
航空会社にとって魅力あふれる空港だ。特にLCCは、多くの乗客が確保できる路線に
低価格で参入し、利益を確保するビジネスモデルだけに、福岡空港は垂涎の的となっている。
一方、発着回数が増加した結果、福岡空港の混雑は深刻になっている。
混雑解消のため国土交通省は5~6年後の完成を目指し平成24年度、駐機場と滑走路を
結ぶ国内線用誘導路の増設に着手した。ただ、誘導路の増設で、増える発着可能回数は
4千回に過ぎない。
抜本的な解決法は滑走路の増設となる。国は環境影響評価(アセスメント)の手続きに
入っているが、地元政財界からは一刻も早い着工を求める声が上がっている。福岡県の
小川洋知事も30日の県幹部との会議で「過密状況を解消するため、滑走路増設などが
早期に実現するよう取り組みたい」と語っている。
ソース
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)