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「断腸の思い」-。半世紀にわたり主力工場だった鎌倉工場を閉鎖すると31日、
東京証券取引所で発表した資生堂の末川久幸社長は、厳しい表情を崩さなかった。
昨年9月。沖縄・尖閣諸島の国有化に端を発した反日デモが、拠点再編のきっかけの一つとなった。
資生堂製品の不買運動が業績に響き、2013年3月期の通期決算で150億円の減収を予想せざるを得なかった。
例年ならば売り上げが伸びる第4四半期で110億円の減収を見込むなど「想定以上の落ち込み」(末川社長)に、
収益が低迷している日本国内の生産体制を見直すことを決断した。
同社の生産額は全世界で年間約10億5千万円。国内が6割を占め、
約1億円の生産額を誇る鎌倉工場では主力の口紅をはじめ多岐にわたる商品を生み出してきた。
今も社員280人、契約社員216人の計496人が働く。末川社長は「面談をして本人の意向を聞きながら決める。
正社員は掛川や大阪などの工場に配置転換する」と説明した。
末川社長は会見後、記者団に対し「鎌倉の市民の皆さまに愛された工場ですから、それは断腸の思いではあります」と胸の内を明かした。
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