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[ニューヨーク 24日 ロイター] 24日のニューヨーク外国為替市場では
円が幅広い通貨に対して下落。ドル/円は終盤の取引で2%上昇し、2年半ぶり高値を
つけた。
オーバーナイトで西村康稔内閣府副大臣が円相場について、1ドル=100円でも
問題ないとの認識を示したと伝わったことを受けた円売りの流れが続いた。
ドル/円は終盤の取引で2%高の90.36円。ロイターのデータによると、
ドルは一時2010年6月以来の高値となる90.54円まで上昇。
21日につけた90.25円の水準をいったん上抜けると、上昇が加速した。
日銀が21、22日に開いた金融政策決定会合で決めた無期限の資産買い入れが
2014年からとなったことなどへの失望感から、ここ数日は円を買い戻す動きが
優勢となっていた。
GFTの市場ストラテジスト、ニール・ギルバート氏は、このところの失望売りによって
ドルへの押し目買いが入りやすくなったと指摘、「安倍政権は1ドル100円を
目指しているもようで、そこに到達するまで今後も口先介入が予想される」と述べた。
またHSBCの首席通貨ストラテジスト、ボブ・リンチ氏は、口先介入による円安効果は
いずれ薄れるだろうが、現時点ではまだそうした状況にはないとの見方を示した。
2012年の日本の貿易収支が過去最大の赤字となったことや、
米新規失業保険週間申請件数が5年ぶり低水準となったことも円売り・ドル買いの動きを
強めた。
ユーロ/円は2.5%高の120.91円。
ロイターのデータによると、一時1年9カ月ぶり高値となる121.06円をつけた。
市場筋によれば、アジア中銀筋による円売り・ユーロ買いが目立った。
ユーロは対ドルで0.5%高の1.3377ドル。この日発表された1月のユーロ圏
総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は市場予想を上回り、10カ月ぶりの
高水準に達した。国別ではフランスが2009年3月以来の低水準となる一方、
ドイツは1年ぶりの高水準となった。
バークレイズの通貨ストラテジスト、アループ・チャタジー氏はPMIの改善について、
ユーロ圏経済が安定化しつつあることを示していると指摘し、難局は脱していない
ものの、経済・金融情勢は明らかに昨年より改善していると述べた。
欧州中央銀行(ECB)は、長期資金供給オペ(LTRO)を通じて銀行に供給した
資金について、銀行による初回の返済計画を25日に公表する。
一部のアナリストは、これがユーロの支援材料になる可能性があるとみている。
ソースは
URLリンク(jp.reuters.com)
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