13/01/24 23:20:28.13
【現場支える派遣技術者も犠牲に「貴重な戦力が…」】
◎URLリンク(sankei.jp.msn.com)
アルジェリア人質事件の日本人犠牲者には、人材派遣会社などから日揮に派遣されていた
技術者も含まれていた。事件に巻き込まれ死亡が確認された渕田六郎さん(64)のように
高齢のベテランも多い。海外経験が長く、豊富な知識と技術を持つ“即戦力”たちが、いまも
世界各国の危険な現場を支えている。
渕田さんや死亡が確認された内藤文司郎さん(44)は、人材派遣会社などを通じて日揮が
手がけるアルジェリアの天然ガス関連施設に派遣された。それぞれ現場監督や作業員の教育
といった重責を担っていたという。
「派遣技術者がいないと現場は回らない」。日揮が携わったアルジェリアでのプラント建設
事業に技術者を派遣したことがある人材派遣会社(横浜市)の担当者は、そう力を込める。
同社が海外に派遣するのは、50代前半~70代前半の大手企業を退職した技術者が多いという。
同社はベテランが多い理由を「『まだ体力があるし、培ってきた技術を役立てたい』という人が
多く、知識も語学力も高い」と説明する。
給料は月収100万円に達するケースもあるというが、現場は海外の辺境地帯が多いため、
若者が長期間の過酷な環境での生活を嫌うこともベテラン増加の背景にあるという。
同社は「ベテラン層は若いときから海外を転々としてきた人が多い。危険でも過酷でも、
海外では逆に生き生きとしている」と話す。
内藤さんを日揮に派遣した人材派遣会社の稲塚博社長(66)は、「44歳という年齢は
派遣技術者の世界では若い。それでも優秀で、非常に貴重な戦力だったのに…。今回の
仕事を内藤さんに紹介し、うちにも大きな責任がある」と声を詰まらせた。
派遣技術者の需要が増えたのはバブル崩壊以降。企業の人材削減などで不足した技術者層を
ベテランが補う形で技術者を送り出してきた。横浜の人材派遣会社の担当者は「高い技術を
持った若手は少なく、今後もベテラン技術者は、ますます海外の現場で不可欠な存在になる」
と予測する。
●参考/内藤さんの派遣元『エーアイエル』HPより(※出典は後述)
URLリンク(alp.jpn.org)
【残る1人死亡確認、邦人犠牲10人 アルジェリア事件 】
◎URLリンク(www.nikkei.com)
菅義偉官房長官は24日夜に緊急記者会見し、アルジェリア人質事件で安否不明だった
日本人10人全員の死亡を確認したと発表した。23日に政府が2人の遺体を確認したのに続き、
24日夜に最後の1人の死亡を確認した。9遺体と邦人の生存者7人を乗せた政府専用機は
日本時間の24日午後にアルジェリアの首都アルジェを出発、25日朝に帰国する。
死亡が確認された10人は、新谷正法さん▽伊藤文博さん▽緒方弘昭さん▽川畑圭右さん
▽木山聡さん▽後藤康次さん▽内藤文司郎さん▽渕田六郎さん▽前川秀海さん▽山田隆さん。
新谷さんは日揮の元副社長で、現在は最高顧問として資源開発事業を担当していた。(※続く)