13/01/22 16:11:47.41
［東京 ２２日 ロイター］ 午後３時のドル／円は、ロンドン市場午後３時時点に比べて
ドル安／円高の８９円前半。日銀金融政策決定会合の結果が伝わると９０円前半まで
急伸したものの、内容は新味に乏しいとしてすぐに下げに転じた。
ドル／円は一時８９円を割り込み、会合後の高値から１円超の下げとなった。
午後、日銀の金融政策決定会合の結果が伝わると、ドル／円は８９．６５円付近から
９０．１８円まで急伸した。日銀が無期限の金融緩和に踏み込むとのヘッドラインに反応した。
しかし、ドル／円の上昇は一時的で、その後は伸び悩んだ。短期筋の利食いが断続的に流入、
ストップロスを巻き込んで下げピッチが強まった。
９０円乗せが短かったことで、海外勢の投げ売りが出た可能性もあるという。
ドル／円は８８．８９円まで下げ、会合後に付けた高値から１円を超す下げ幅を記録した。
新生銀行・市場営業本部の政井貴子部長は
「今回は事前報道がすご過ぎて、結果を受けて新味のある部分を探すのは難しい。
トレーダーたちは、具体的なアクションを見極める段階と位置付けている。
日銀の最も早いアクションとして、事前報道の最後の方で出てきた付利の撤廃や見直しに
注目していたが、結論としては付利が維持された。日銀のファースト・アクションは
『きょうではない』ということになり、これ以上、高値はつかみにくいというところだろう」
と指摘した。
大手邦銀の関係者も、日銀が付利について言及しなかったことが市場参加者の失望を招いた
とした。そのうえで「８９円半ばを超えてさらに上がってゆくモメンタムはない。海外勢が
出てきてどういった反応を見せるのかに注目したい」と話した。
日銀の金融政策決定会合の結果公表を控え、午前のドル／円は会合結果に関する報道や
要人発言に左右された。朝日新聞が２２日付の電子版で、安倍政権と日本銀行はきょう午後に
まとめる共同声明に盛り込む２％の物価上昇の達成目標を「できるだけ早く」と明記する
方針を固めた、と報じたことで、ドルは早朝に８９．８８円まで上昇した。
しかし、麻生太郎財務相が閣議後の会見で、日銀金融政策決定会合では物価目標２％をめぐって
意見が割れる可能性があると指摘すると、８９．２８円まで下落した。
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