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1月7日(ブルームバーグ):米株式相場は下落。あす始まる決算シーズンを前に
様子見姿勢が広がった。S&P500種株価指数は前週末、5年ぶり高値を付けていた。
ボーイングが安い。
ボストンのローガン国際空港で7日朝、駐機中の日本航空のボーイング「787」
(ドリームライナー)で火災が発生したことが嫌気された。
半導体製造装置最大手のアプライド・マテリアルズも下落。JPモルガン・チェースに
よる投資判断引き下げに反応した。
一方でインターネット通販最大手アマゾン ・ドット・コムは上場来高値に上昇。
モルガン・スタンレーによる投資判断引き上げが好感された。
S&P500種 株価指数は4.58ポイント(0.3%)安の1461.89。
ダウ工業株30種平均 は50.92ドル(0.4%)下げて13384.29ドル。
シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上級投資責任者、
トム・ワース氏は電話取材で、「かなり短期間のうちに大きく上昇した」と分析。
「企業決算は市場予想よりも良い内容になると私は見込んでいる。ただ、相場はまず
ある程度の値固めが必要だ」と述べた。
S&P500種 は先週、2007年末以来の高値で終了。
昨年12月の米雇用統計で、前月とほぼ同ペースでの雇用増加が示され、買いを誘った。
同指数は2日には2.5%上昇。歳出削減と増税が重なる「財政の崖」の影響を回避する
法案を米議会が可決させたことが好感された。
■決算シーズン
あすの通常取引終了後に発表されるアルコア 決算を皮切りに、第4四半期の
決算シーズンがスタートする。ブルームバーグがまとめたデータによれば、
S&P500種採用銘柄の第4四半期の利益は平均で2.9%増加したもようだ。
S&P500種では業種別10指数のうち8指数が下落。中でも公益株とエネルギー株の
指数の下げが目立った。電話株やヘルスケア関連株は上昇した。
ボーイングは2%安の76.13ドル。
同社の最新鋭中型機であるドリームライナーは、11年末の初納入以降、トラブルに
見舞われている。
アプライド・マテリアルズは1.2%安の11.67ドル。JPモルガンのアナリスト、
クリストファー・ブランセット氏は、アプライド株を「ニュートラル」から
「アンダーウエート」に引き下げた。
アップル は0.6%下げて523.90ドル。英銀バークレイズは、アップルの株価予想を
従来の800ドルから740ドルに下方修正した。
■アマゾンは上場来高値
アマゾン は3.6%高の268.46ドル。モルガン・スタンレーのアナリスト、
スコット・デビット氏は、世界の電子商取引市場の規模は昨年の5120億ドル
(約45兆円)から2016年までに1兆ドルに達するとの見通しを示した。
また同年までにアマゾンのシェアは23.5%となり、純売上高は1660億ドルに増えると
予想した。
ソースは
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)