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ロイターがまとめた１６人のアナリスト予想によると、８日に業績見通しを発表する
韓国サムスン電子)の第４・四半期（１０─１２月）は営業利益が過去最高の
８兆７０００億ウォンとなり、前年同期比６５％増となる見通し。
好調な端末販売に加え、競合の米アップル製品を含む携帯端末向けの液晶パネルの
需要が回復したため。
携帯部門の利益予想は約５兆８０００億ウォン。前四半期の５兆６３００億ウォンを
わずかに上回り、前年の２倍超の水準が見込まれる。メモリーチップ価格や液晶パネル
の需要回復も、サムスン製の搭載機種の販売が拡大するにつれ、関連部門の業績を
押し上げる可能性がある。
スマートフォン（スマホ、多機能携帯電話）の品揃えの豊富さとメモリーチップの
価格回復が、今年の利益の伸びが鈍化するとの懸念を和らげたものの、１─３月期の
季節的な要因による需要後退から５四半期連続の過去最高益という記録は途絶える
可能性もある。
モルガン・スタンレーのアナリスト、シャワン・キム氏は、新製品の投入や
景気循環的な上向きを前提にすれば、業績見通しが失望を誘うものとはならない
だろうと指摘。アップルの新たな「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」投入にも
関わらず、スマホの販売の勢いは衰えておらず、引き続き主力商品によって支え
られているという。
「ギャラクシー・ノート２」の出荷台数は特に米国で増加しており、力強さが
第１・四半期にも続くとしている。
アップルが昨年に世界全体で発売したスマホが「ｉＰｈｏｎｅ５」だけだったのに対し、
サムスンはあらゆる価格帯を揃え、市場や消費者の趣向に合わせた３７モデルで市場を
圧巻。宏達国際電子（ＨＴＣ）は１８モデル、ノキアは９モデル、ＬＧ電子が
２４モデルとなっている。
サムスン電子は８日の寄り付き前に業績見通しを、１月２５日に決算を発表する。
サムスン電子の主力機種である「ギャラクシーＳIII」の出荷台数は７─９月期の
１８００万台から約１５００万台に減少した見通し。同機種は第３・四半期に
「ｉＰｈｏｎｅ４Ｓ」を上回り、スマホとして販売台数が世界一になった。
一方、アナリスト予想によると「ギャラクシー・ノート２」の推定販売台数は
約８００万台で、主力機種の落ち込みを埋め合わせるだけでなく、スマホ全体の
出荷台数を約６３００万台へと押し上げる結果となりそうだ。
サムスンが第１・四半期に「ギャラクシーＳ」の新機種を投入するとの観測を
強めている。ＢＮＰパリバ証券のアナリスト、Peter Yu氏は季節的な要因で業績
が冴えない第１・四半期にさえ、サムスンのスマホ出荷台数は増加することが
見込まれ、新機種の「ギャラクシーＳIV」投入を前倒しにすれば、第２・四半期に
弾みがつくことになるとしている。
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