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ベトナム東部の貧民街「ビンホア」で暮すファム・バンヨウさん(80)には左足がない。
ベトナム戦争の際に韓国軍が設置した地雷を踏んだためだ。戦争犠牲者の慰霊塔には
「韓国軍がベトナムへ来て人々を殺した」という文句が刻まれている。しかし、ファム
さんは「今では私をはじめとして韓国人を恨んでいる国民はいない。韓国企業がベトナム
へ来て、国民を教育し、多くの投資をしているからだ」と話した。
斗山重工業はこの近くの工業団地に淡水化プラント用の部品工場を建設した。職業訓練を
通じて現地人を熟練工として育て上げた。また、社会貢献にも力を注いだ。近隣の小学校
を尋ねて学校の建物を修理し、約2000人の現地人を雇った。事業を円滑に進めるためには、
まずは地域住民の心をつかまなければならないという原則を実践したのだ。同社の関係者は
「現在ベトナム工場の労働生産性は昌原工場にほぼ追い付いた」と話す。
韓国企業の海外進出が一段階グレードアップしている。海外で金だけを稼ぐのではなく、
国家イメージを引き上げる役目も担っている。企業が民間外交官としての役割をしっかり
と果たしているのだ。
変化の先駆けは、建設業だった。韓国の海外建設事業の歴史は、1965年に建設された
タイの高速道路が原点だ。これまで計5000億ドル(約41兆2000億円)分を受注した。
韓国の建設業者が進出した国家は、すでに138カ国に上る。
海外での建設事業は、最近注目されている第2次中東ブームに乗って新たに飛躍している。
サムスン物産は、サウジアラビアのクラヤに複合火力発電所を建設している。海外での
建設史上初となる、設計から株式投資、事後管理に至るまでの全ての事業領域を韓国の
業者だけで請け負ったプロジェクトだ。200万平方メートル(60万坪)の砂漠を工場に
作り変えた。クラヤで働く韓国人従業員は80人。これら従業員は、他国出身の従業員
5000人を指揮している。これまで韓国人が担当していた単純作業は、すでにインドや
パキスタン、バングラデシュ出身の労働者たちの役目となっている。中東の海岸地域では、
ほとんどのインフラ施設を韓国企業が手掛けているといっても過言でない。中東交易の
中心地であるドバイでは、淡水化設備や超高層建築物のようなインフラ施設のほとんどを
韓国企業が建設した。それだけ韓国の建設業の地位がしっかりしているわけだ。大韓貿易
投資振興公社(KOTRA)のドバイ貿易館で次長を務めるホン・ドゥヨン氏は「この影響で
湾岸地域の主要インフラ施設は韓国企業が数多く受注している」と話す。
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