12/11/06 09:12:24.04 OGdcx0g8
>>192
スレの流れと全然関係ないのだが、街と文化ということで無理やり
> ぶらり聖地巡礼の旅 中二病でも恋がしたい!【 場所別まとめ 】
> URLリンク(kbas.ifdef.jp)
滋賀の豊郷町の旧豊郷小学校を舞台にしたことで大ヒットした
アニメのけいおん!
この、けいおんの舞台になった旧豊郷小学校は、
伊藤忠商事および丸紅の前身にあたる伊藤忠兵衛商店
専務の古川鉄治郎がヴォーリズに依頼して個人の寄付で
作ったセントラルヒーティング完備の鉄筋コンクリートづくりの小学校
当時東洋一の小学校と言われたほどの建物
中二病でも恋がしたい!に出てくる、旧伊庭家住宅もヴォーリズ建築
URLリンク(kbas.ifdef.jp)
この旧伊庭家住宅は、旧住友財閥の二代目総理事伊庭貞剛の四男
伊庭慎吉の邸宅として建設されたもの
伊藤忠商事、丸紅が、近江商人企業だということはわりとよく知られているけれど
住友財閥の初代住友総理人広瀬宰平、二代目総理事伊庭貞剛と
住友財閥の基礎を築いたのが近江出身の二人だったことはあまり知られていない
言わば住友家の中興の祖が近江商人で、住友財閥は近江商人が基礎を築いた企業
という言い方もできるだろうな
そういうヴォーリズと近江商人ゆかりの建築物をアニメの舞台に
あえて持ってきている京都アニメーションも、近江文化を取り入れることで
成功してる企業と言ってもいいだろうから、近江商人ゆかりの企業
と言ってもいいだろうな
新しい街に命を吹き込みたいのであれば、心斎橋の大丸など
ヴォーリズゆかりの建築物を見て回って、住む人にとっての
建物とは何かの本質を極めれば、街にうるおいが出る
今は経済効率優先の街づくりがされすぎていて、新規開発案件や
再開発案件にはヴォーリズ建築に見られるような、ゆるさがない
南草津は自然発生的に都市化して行ったから計画的開発の
無機質さがなく、かといってベビーカーで使いやすい建物という
ゆるさをそなえた街として発展して行ったから、新しい街なのに
人間味がある街になった奇跡的な事例だろうな
阪急の宝塚もそうだが、人間味のある、ゆるい街は
何世代にわたっても人に愛され住み続けてもらえる街になる
ヴォーリズ建築は、京アニ・アニメを通して近江文化のゆるさと
豊かさを見る人に伝えてくれるから、アニメもヒットする
これから企業が成功するには、いかに儲けるかではなくて
いかにゆるさを作り出すか、ゆるさを提供できるかが大事
阪急うめだ本店の成功は、ゆるさの演出がいかに大事か
心のゆとりを失ってしまった現代人に、ゆるさの大事さを
気づかせてくれるきっかけになるのかもしれないな