12/11/05 08:59:03.26
米IDCが先週公表した世界のスマートフォン市場調査で、
米グーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」の出荷台数がさらに伸びたことが分かった。
今年7~9月の3カ月間に出荷されたアンドロイド搭載スマートフォンの数は1億3600万台で、
四半期単位の出荷台数として過去最高を更新した。
同じ期間のスマートフォンの全出荷台数は1億8110万台だったので、
実に75%、4台に3台がアンドロイドということになる。
またアンドロイド端末の1年前からの出荷台数の伸び率は91.5%。
これに対しスマートフォン全体の伸び率は46.4%。
アンドロイドは業界平均のほぼ2倍のペースで伸びていることが分かる。
■今なお新規参入メーカー相次ぐAndroid
アンドロイドはもともと、米アップルや米マイクロソフトに在籍した経歴を持つ
アンディ・ルービンという人物が設立した同名の会社が開発したOS。
同氏は現在のスマートフォンの先駆けとも言えるキーボードと
液晶画面が付いた携帯電話を手がけるデインジャーという会社の共同設立者で最高経営責任者(CEO)だったが、
このデインジャーを辞めた後、誰もが自由に無償で使えるOSの開発、提供を目指してアンドロイド社を設立した。
この会社をグーグルが2005年に買収し、
グーグルは同氏の意向に沿う形で「オープン・ハンドセット・アライアンス」と呼ぶ団体を設立し、
対応端末やサービスの開発を支援した。
この団体に半導体メーカーや端末メーカー、通信事業者などが参加し、
2008年に初のアンドロイド端末が登場した。
IDCの統計によると、2008年にわずか70万台だったアンドロイドの出荷台数は、
翌年には700万台、その次の年は7110万台、3年後の2011年には2億4340万台と増え、
毎年競合OSのシェアを奪いながら市場平均を上回る速度で伸び続けている。
メーカー、通信事業者、消費者のアンドロイドへの支持が同OSの成長要因になっており、
ひいてはスマートフォン市場全体の成長を牽引しているとIDCは指摘している。
アンドロイド端末の四半期単位の出荷台数が1億台を超えたのは今年の4~6月期。
この中で韓国サムスン電子が最大のシェアを持つが、同社のシェアは低下傾向にある。
これは世界市場で今でもアンドロイド端末市場に新規参入するメーカーがあるためだという。
■iOS、シェア14.9%で2位
IDCがまとめたこのほかのOSの出荷台数を見ると、アップルの「iOS」がアンドロイドに次いで2位となった。
同OSを搭載するアイフォーン(iPhone)の7~9月期の出荷台数は2690万台、
市場シェアは14.9%。iOSは出荷台数、
市場シェアともに1年前からは伸びたものの、アンドロイドには大差をつけられた格好だ。
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