12/10/12 07:10:03.00
日用品各社が従来製品より炭酸ガスを多く含ませた入浴剤を相次いで投入している。
入浴剤市場はほぼ横ばいで推移しているが、健康志向の高まりなどを受け、
炭酸による疲労回復効果などを訴求した商品のシェアは拡大が続いているからだ。
各社は、炭酸ガス入り入浴剤が市場全体を押し上げる起爆剤になると期待している。
花王は13日、薬用入浴剤ブランド「バブ」から、主に40~50代向け新商品「バブ メディケイティッド」(想定価格700円前後)を発売する。
従来品と比べ炭酸濃度を約1.5倍に、発泡数を約10倍にそれぞれ増やし疲労回復効果を実感しやすくした。
入浴剤ブランド「きき湯」を展開するバスクリンも9月、
炭酸ガスの量を従来品の約3倍に増やした「きき湯FINE HEAT(ファインヒート)」(想定価格980円)を発売した。
主なターゲットは「仕事を終えた後にジョギングをするなど健康管理に対する意識が高い人や、よりアクティブになりたい人」(同社)という。
花王によると、40~50代は働き盛りで、子育て中の人も多い。疲れやすくなるなど体の変化を感じ始める世代でもある。
そこで、「高い疲労回復効果を求める世代に向けて、より効果を実感しやすい商品の投入が必要」(同社)と判断した。
市場調査会社の富士経済によると、入浴剤全体の市場規模は2007年から毎年、
350億円台で推移、13年も352億円と予測されている。
ただ、10年以降、テレビ番組で炭酸泉の高血圧・動脈硬化への効果が紹介されたり、
炭酸による肌や髪への美容効果について雑誌に数多く取り上げられたりしたことで、
炭酸ガスを含む入浴剤需要は高まっている。今後も新商品の投入が続きそうだ。
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
URLリンク(www.sankeibiz.jp)