12/10/11 22:57:02.69
※長文ですが全文を紹介します。
途中でバーボン食らったらスミマセンがソース記事をご覧ください(ライトスタッフ◎φ ★)
今日は「新しいことをどうやるか」という話をする。新しい商品や技術を生み出せない国は必ず滅びる。
米ゴールドマンサックスの予測によれば、2050年のGDPランキングでは1位中国、2位米国と続いて
日本は8位だ。ブラジルにもインドネシアにも負けることになってしまう。日本は過去20年間、コスト
ダウンと効率化に力を注ぐばかりで革新的なことをしてこなかった。企業のトップも、今やそういった
人たちが占めている。
戦後、ソニーやキヤノン、ホンダなどの日本を代表するベンチャーが大企業まで成長し、日本経済の
発展を支えた。30年前、新しいものはかならずソニーから出てきた。すぐ壊れても「新しい」、
つまり革新的だったから欲しかった。ところが今やどうだ。ソニーは全く革新的ではなくなった。
ホンダを辞めた人間ですら、ホンダには欲しい車がない。買えば悪い車ではないのだが、まず欲しいと
思わない。こんなことは創業以来初めてだ。仕方がないからアウディやポルシェ、ベンツに乗って
いるありさまだ。話にならん。
■革新的な企業、3つの共通項
イノベーションを起こす企業には3つの共通項がある。1番目は、ユニークなリーダーだ。キヤノン
初代社長の御手洗毅氏やソニー創業者の井深大氏、ホンダ創業者の本田宗一郎氏―。2番目は、
ロクでもない社員だ。大学の成績が悪かったり、そもそも大学を出ていない社員が多い。成績は
瞬間的な論理判断力で決まるが、新しいことをやる時には邪魔になることもある。3番目は、年寄り
がいないことだ。例えば私がホンダに入った時は、全社の平均年齢が24.6歳だった。
イノベーションの実例を挙げる。ソニーのウォークマンだ。32年前ほど前、ソニーの若手社員が
ある提案をした。テープレコーダーから当時付いているのが当たり前だった録音機能を削り、
その分いい音で聞けるようにしようというのだ。ソニーの全役員と技術エキスパートが大反対した。
しかし当時会長だった盛田昭夫氏が「いい音だから売ってみろ」といった。すると大ヒットして、
ウォークマンを聞きながらジョギングするといった新しい文化まで作ってしまった。このヒットが
現在のソニーの基盤を作った。
ホンダのエアバッグも同じだ。社長以外の全員が反対したものを、自分は16年やった。エアバッグが
車の標準装備になる前は、年間1万1000人以上が交通事故で亡くなっていた。それが今は、5000人を
切っている。では、反対したエキスパート達はバカだったのだろうか。違う。
■年寄りはリスクをとれない
エキスパートというのは、1を聞いて10を知る人だ。そのために一定の考え方ができてしまい、
その外に出られなくなってしまう。(※続く)
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