12/10/10 10:34:43.50
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ノーベル医学・生理学賞を受けた山中伸弥京大教授(50)は会見で、
「日の丸のご支援」があったと日本政府に感謝の言葉を述べた。
しかし、そこには複雑な思いがあったようだ。
受賞が決まった2012年10月8日夜、山中伸弥教授は神妙な表情をして会見に臨んだ。
■仕分けで研究費150億円が3分の1になった可能性
「まさに日本という国が受賞した賞だと感じています」
静かに受賞の喜びを語った山中教授は、何度も日本政府の支援への感謝を口にした。
確かに、国立の奈良先端科学技術大学院大に准教授として採用されてから、山中教授は
国の支援に助けられた面があるようだ。まだ無名の研究者だったが、文科省所轄の
科学技術振興機構を通じ、03年10月から5年半で総額3億円もの研究資金提供を受けた。
その後、山中教授は、マウスのほか人でもiPS細胞の作製に成功し、世界を驚かせた。
そして、08年4月からは、さらに5年間で約20億円の特別プロジェクトを任せられている。
ところが、民主党政権に交代した09年になると、科学技術予算は、容赦なく
事業仕分けの対象になった。山中教授のプロジェクトも、その1つに挙げられたのだ。
これに対し、山中教授は、ほかの研究者らとともに会見を開き、日本は海外より
10~20年遅れた環境で研究しているとして、仕分けを「想像を絶する事態」だと
強く批判した。
プロジェクトの予算は、結果的に削減されなかった。
しかし、自民党政権時代は2700億円あった内閣府の最先端研究開発支援プログラムは、
1000億円に大幅な減額を余儀なくされた。
その後、山中教授のプロジェクトは、最大枠の50億円が確保されたが、
もし以前のプログラムのままなら、150億円が充てられた可能性がある。
つまり、3分の1にまで減らされた恐れがあるということだ。
それだけに、山中教授が国の支援に感謝を述べたことに、
ネット上では、「痛烈な皮肉でしょうね」との見方も出ているほどだ。
-続きます-