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中国の経済誌「第一財経周刊」10月8日号は、今年のブランドイメージランキングを掲載した。
中国で企業に勤める男女3143人に行った調査結果だ。内容から判断すると、調査時期は、
日本政府が尖閣諸島を国有化する前だったのではないかと思われる。
ファストファッションの人気1位はユニクロだ。昨年は2位だったが、今年はZARA、H&Mという
強豪を抑えた。ただし、高級ファッションは、1位のルイ・ヴィトンをはじめ10位まで欧米ブランドに
占拠されている。
入門級腕時計の1位はカシオ。2位のスウォッチを大幅に引き離している。しかし高級腕時計は1位
ロンジン、2位オメガであり、日本勢の姿は見えない。昨年もベスト10に日本勢はいなかった。
自動車では、小型車は1位フォルクスワーゲン、2位アウディで、日本車は6位トヨタ、7位ホンダ、
9位日産だ。上位10社に3社入っているのだからまだいいが、価格帯が高くなるにつれ、日本勢の
影は薄くなる。中型車は1位から8位まで欧米勢に占められ、ようやく9位レクサス、10位トヨタだ。
高級車は、上位10社のうち8社が欧州勢、日本勢は6位レクサス、9位インフィニティである。
テレビは昨年に続きソニーが1位、シャープは4位から2位に上昇、パナソニックは変わらず8位。
中国における日系ブランドのイメージはまだ高いように見えるが、同誌は、トレンドとしての
日系メーカーの凋落を指摘している。ベスト10の他の7社は、5社が中国勢、2社が韓国勢。
スマートフォンは、アップルが圧倒的1位。日系は7位にソニーエリクソンがいるだけ。一眼デジ
カメは、日本勢が上位を独占する数少ないジャンルで、1位のキヤノンから6位まですべて日系だ。
インスタントラーメンは、4位日清、5位出前一丁、9位UFOとベスト10に3社も入っている。
こうして見ると、中国での日本企業は、家電や利幅が厚いラグジュアリー市場では苦戦している
ものの、カジュアルなセグメントでは市場開拓の苦労が実ってきている。しかし、今回の日中政府
の衝突により、現時点の日系のブランドランキングは悪化してしまった恐れがある。これがきっかけ
で踊り場にある日本経済が「尖閣不況」に陥るリスクもある。
対立が長期化すると、習近平体制の下で発動されるであろう景気刺激策によって中国経済が来年浮上
するときに、日本企業はその拡大のパイを取れない恐れが出てくる。その際に漁夫の利を得るのは、
欧米や韓国の企業となるだけに、関係修復を模索する必要がある。
◎URLリンク(diamond.jp)
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