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9月19日、亀田製菓が自社の主力製品である、ピーナッツ入りの柿の種のパッケージを模倣された
として、千葉県のPB製品企画会社宮田と、そこからの委託で製造を請け負った名古屋の包装業者
レスペを相手取り、訴訟を起こした。不正競争防止法に基づく相手方製品の販売の差し止めと、
1000万円の損害賠償金の支払いを求めている。
まずは以下の写真をご覧いただきたい。左が亀田の柿ピー。スーパーでよく見かける、6個の
小包装を一袋にまとめた横型のパックである。コンビニで見かけるのは縦型タイプだ。
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右上のキャラクターが付いたものが昨年9月~12月に出回った製品。右下が亀田の警告後に
デザインを変更した上で、今年春頃から販売した製品である。
亀田の6個入りパックは、量販店で大体198円前後で売られているが、宮田の製品は158円~168円と、
30円~40円亀田の製品よりも安い。
亀田はピーナッツと柿の種のキャラクターを商標登録しており、キャラクター付きのパッケージに
対する亀田の警告に対し、「宮田は当初は違法性を否定していたが、後日違法性を認めて謝罪、
変更後のデザインを当方に見せた上で出荷すると約束したのに、いつの間にか変更後のデザインの
ものが出回っていた。そこで改めて警告書を出したところ、そもそも違法性を認めず、デザインを
変更するには8カ月かかると回答してきたので、交渉を打ち切った」(亀田製菓の代理人上山浩
弁護士)という。
一方、宮田側は「デザインの変更案を当方から出し、交渉している最中だった」としているが、
この点についても「提訴準備中にデザイン案だけ送ってきたが、現在販売しているパッケージの
違法性を否定して販売中止要請を拒絶したことから、協議の余地がないと判断せざるを得ず、
交渉は決裂していた。そのため訴訟に踏み切った」(上山弁護士)という。
■対象製品はドラッグストア向けPB
訴えられた宮田は1931年(昭和6年)創業の老舗の菓子問屋である。年商は280億円というから、
業界内の位置付けは中堅どころのトップ級といったところ。PBの企画業務も相当以前から手がけ
ている。
訴訟の対象になった製品は、オールジャパンドラッグという会社向けに宮田が企画、レスペという
名古屋のパッケージ業者に製造を委託。レスペから宮田が仕入れてドラッグストアに卸している。
オールジャパンドラッグは、ドラッグストア経営会社141社向けにPB製品を企画、供給している
会社で、医薬品、衛生用品、化粧品、日用品、健康食品、食品と、およそドラッグストアで扱う
全ての製品分野でPB製品を供給しており、その数実に1941品目。
亀田の提訴後、オールジャパンドラッグとして、某かの対応を行ったかについてのコメントは
得られず、宮田は「発注が来ていないので出荷はしていない」。実際に店舗から対象製品を撤去
するかどうかは店舗側の判断になる。(※続く)
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