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ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授が開発したiPS細胞は、
次世代の医療技術である「再生医療」を発展・普及させるカギとして注目されている。
すでに国内の産業界では、世界に先駆けてiPS細胞を用いた創薬や培養装置開発の
取り組みが始まっており、今回の受賞は、こうした研究開発の追い風になりそうだ。
新型万能細胞とよばれるiPS細胞は、病気やけがで失った体内の組織や臓器を
取り戻すための再生医療を実現させる上で、中核技術として期待されている。
製造業の空洞化など経済低迷が続く中、政府は今夏まとめた日本再生戦略で、
再生医療の将来性に着目。新たな産業の柱の一つに育てる目標を掲げた。
製薬分野でも、iPS細胞はヒト細胞の新たな供給源として重要視されている。
従来の医薬品開発の現場では、ヒトの正常細胞は入手の難しさや高価であることなどを
理由にあまり使われていなかった。
しかし無限の増殖性を持つiPS細胞なら、開発段階の新薬の薬効や毒性の評価を
低コストで行うことが容易になり、より迅速な新薬開発への貢献が期待されている。
このため国内の製薬ベンチャーや医療機器、電機、精密機器など幅広い分野の企業が、
内臓や組織などの機能細胞をiPS細胞から大量に作成し、十分な機能を持つ品質の
良い細胞をより低コストで供給可能にする技術や装置の開発に取り組んでいる。
大日本住友製薬は11年3月から、京大iPS細胞研究所との間で5年間の
共同研究契約を締結。iPS細胞を使って難病の進行メカニズムを解明する共同研究を
始めている。同社で山中教授と共同研究した経験がある西澤雅子・ゲノム科学
第1研究部グループマネジャーは「iPS細胞は世界中がしのぎを削る研究」と
指摘する。
タカラバイオは09年4月にiPS細胞作成のライセンスを取得。
仲尾功一社長は「受賞を機に、国のサポート拡大や、参入企業の増加が見込めるのでは
ないか。業界の発展に期待したい」と期待を寄せる。研究開発で世界をリードすれば、
日本経済の成長のエンジンとしての役割も期待される。
ソースは
URLリンク(mainichi.jp)
■大日本住友製薬 URLリンク(www.ds-pharma.co.jp)
株価 URLリンク(www.nikkei.com)
■タカラバイオ URLリンク(www.takara-bio.co.jp)
株価 URLリンク(www.nikkei.com)
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