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創薬や医療など幅広い分野にわたり、応用が見込まれる人工多能性幹細胞(iPS細胞)。
ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授のもうひとつの“功績”は、日本発の
先端技術としてiPS細胞の国際特許を確立したことだ。世界を見据えた知財戦略は、
iPS細胞研究の普及を促すとともに、『iPS=山中教授』との認識を世界に広め、
異例のスピード受賞にもつながった。
山中教授が所長を務める京大iPS細胞研究所(サイラ)には、特許出願や管理を担う
「知財契約管理室」がある。
「京大に来てもらえないでしょうか」
製薬会社の知財部門に在籍していた高須直子氏に、山中教授が頭を下げて室長就任を請うたのは
4年前のことだ。企業が特許を取得すると特許料が高騰する可能性があり、係争に発展すれば
研究にも影響する。
サイラでは高須室長ら、知財の“プロ”4人が週に1回、研究者たちが開く進行状況報告会に参加し、
必要と判断すればすぐに特許申請を行う。「国内では作製法の7、8割、米国で5割が特許で
カバーできる」(山中教授)のも、こうした戦略のたまものだ。
サイラは学術研究には無償で使用を許諾し、商業目的の研究開発にも安い特許料で使用を認めている。
山中教授は8日の会見で「研究開発と同じスピードで倫理や知財に対応しなければ、本当の意味での
実用化はなされない」と知財の重要性を改めて強調した。
◎URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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