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景気低迷を受けて厳しい就職難が続く中、県が今月、和歌山市などで開催を予定して
いた福祉・介護分野の合同就職面接会が、参加者不足で相次いで中止に追い込まれた。
一方で、老人ホームなどを運営する事業所側は、慢性的な人材不足に頭を悩ませており、
県は来月からPRのため「はじめよう!福祉の仕事」と題した大型キャンペーンに乗り
出す。(上田貴夫)
中止したのは、7日に和歌山市内、19日に紀の川市内で行う予定だった「福祉・介護
の仕事 合同面接会」。和歌山会場は社会福祉法人など48団体が相談ブースを設け、
100人以上の求人を予定していたが、申し込みがあったのは7人のみ。8団体が予定
していた紀の川会場も1人だった。
県によると、面接会は2010年度から毎年開いているが中止は初めて。昨年も田辺、
新宮両市で開いたが、計18団体・61人分の求人に対して来場者は合計30人にとど
まり、求人数を大幅に下回る状態が続いていた。
老人ホームで働く介護士を3人程度、募集予定だった社会福祉法人「寿敬会」(和歌山
市)の採用担当者は「業界内での引き抜きが激しい。志高く、仕事を続けてくれる人材を
常に求めているが、慢性的に人手不足で、良い人材を求められる場がもっとほしい」と
行政の働きかけに期待する。
そうした現状を受け、県の担当者も「仕事がきついというイメージから若者は敬遠して
いる」と分析。今後、面接会の募集方法などの見直しを検討する一方、キャンペーンを
行うことで、業界のイメージアップにも力を入れることにした。
現在、福祉の現場で働く人の笑顔の写真とメッセージを募集しており、テレビCMや
イベントで紹介する予定。10月から和歌山市内を走る路線バス3台の車体に広告を
載せるほか、11月からは、福祉施設の送迎用車両など約3000台にもPRシールを
貼ってもらうなどする予定だ。
資格が必要ない仕事もあり、県の担当者は「本格的なキャンペーンは初めてで効果は
未知数だが、まずは業界に前向きな興味を持ってほしい。就職難と人手不足のミスマッチ
を解消したい」と意気込んでいる。
ソース:YOMIURI ONLINE
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