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中国地方で工場閉鎖や経営破綻に伴う大規模な失職が広がっている。1~7月の失職者は
3922人と前年同期より3割増。広島、山口県を中心に、半導体関連や流通、建設などの
業種で解雇が相次ぐ。シャープの人員削減などで今後も拡大する恐れがある。
原則30人以上が失職する場合に企業がハローワークに提出する大量雇用変動届によると、
中国地方では1~7月に75事業所が3922人分を届け出た。
県別は、広島が1430人と4倍に急増。プリント基板製造装置など製造の石井表記(福山市)の
希望退職や、百貨店の天満屋八丁堀店(中区)の閉店、総合建設業の玉川工務店(庄原市)の
経営破綻があった。
山口も1426人で4・6倍に膨らんだ。3月に眼鏡訪問販売のクラモト(下関市)が破綻し
約450人を解雇。半導体基板製造のシルトロニック・ジャパン光工場(光市)も5月に閉鎖
して約500人を解雇した。
大規模失職は2008年のリーマン・ショックを機に公表を始め、09年は年間約1万2千人だった。
10年は落ち着いたが、11年から増加傾向が続く。
広島労働局は「長引く不景気で幅広い業界で再編が起きている」。山口労働局は「電子部品の
工場で縮小が目立ち、今後も増える可能性がある」と注視する。
広島県内には、人員削減を進めるシャープの工場が東広島、三原、福山市にある。中小企業の
倒産も増加傾向にあり、予断を許さない状況が続く。
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