12/09/08 19:40:34.52
フル充電で600キロ走行可能な電気自動車の2030年実現を目指した自動車専用
蓄電池の開発が来月、本格化する。高性能の次世代蓄電池を作る基礎研究のため、
蓄電池内部のメカニズムを詳細に解析できる世界初の専用装置「中性子ビームライン」が
茨城県東海村に完成した。
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進めるプロジェクト。
京都大、東北大をはじめ10大学、高エネルギー加速器研究機構など4研究機関、自動車や
電池など12企業が参画する。
リチウムイオン電池は1990年代に日本で実用化され、携帯電話やノートパソコンなどの
電子機器に搭載されて普及、電気自動車でも使われている。しかし、充放電中に内部で
何が起きているのかや、使用するうちに劣化する仕組みはよく分かっていない。
この謎を解明するため、東海村の大強度陽子加速器施設(J?PARC)に専用の研究施設
SPICA(スピカ)を新設した。ほぼ光速の中性子ビームをリチウムイオン電池に照射し、
内部のリチウム、酸素やマンガン原子の動きを一つずつとらえる。
これを基に、現在のリチウムイオン電池と比べ、重量あたりの発電量が5倍という高性能の
蓄電池や新たな原理の蓄電池の開発を目指す。現在国内で市販されている電気自動車の走行
距離は、フル充電で100?200キロ。目標通りの性能が得られれば、電池の重さ80キロ
で480キロ、重さ100キロだと600キロ走ることができるようになる。
プロジェクトリーダーの小久見(おぐみ)善八・京都大特任教授は「電池が作動している
状態で中の現象を測定できる。蓄電池の限界性能を引き出したい」と話す。
●中性子回析装置
URLリンク(www.nedo.go.jp)
◎独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のリリース
URLリンク(www.nedo.go.jp)
◎URLリンク(mainichi.jp)
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