12/09/16 13:20:29.02 enFZVxAM
【グローバル競争の現実をまず直視せよ】柳井正 VOICE6月号
・今の日本の製造業が不振なのは、グローバルでほんとうに売れるモノを作ってないからだ。
・日本の製造業にみられる一つの悪い癖は職人気質である。(中略)
日本市場の口うるさい消費者を相手にしているうちに、高くても高性能なら売れる、という
内向きの発想に凝り固まってしまった。
そうした”成功パターン”を新興国市場に持ち込んでも通用するはずがない。
・仮に職人気質は商売人気質よりも上等だと思っている日本人がいたとしたら、
それは大問題だ。資本主義の世界にあるまじき気質である。
・私がよく言っているのは「パラダイムが変わった」ということだ。
人類の歴史が始まって以来初めて、中国からインドなど広範囲の国々にかけて
四十億もの人間が中産階級になれる時代が来たのである。おそらくこの十年間で、
その四十億人のうち3分の1ほどは確実に中産階級になろう。その大きな部分を中国が占めている。
・急成長するアジア市場を狙っているのは、世界のあらゆる企業について言えることだが、
日本はその地理的優位さからして、まさに「ゴールドラッシュ」の真っ只中にいるといえよう。
日本の国自体は危機かもしれないが、企業や個人にとっては、
またとないチャンスの時代が来ているのだ。
それにもかかわらず、なぜ企業や個人はアジアに出ていかないのか。
これが不思議で仕方がない。