12/08/31 12:53:10.59 pJKAaMR8
◆TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に参加すると…[農林水産省試算]
▽農業生産額:8兆5000億円 →4兆1000億円
▽食料自給率(カロリーベース):40% →14%
▽農業の多面的機能:3兆7000億円減少
第一に、データの取り方。
生産額の減少のうちの半分の2兆円が、コメについての影響。コメ農業は、(国産米の価格が変わらず)安い海外からのコメによってほぼ壊滅するんだという風にしている。
日本が中国から輸入したコメのうち、過去最低の10年前(2000年)の価格(2000年…60円/kg、2010年…163円/kg)を海外の価格としており、
これを国内のコメ価格と比較して、内外価格差は3~4倍あるんだとしている。
しかし、内外価格差は、今や1.4倍以下になっている。
◆日本と中国の米価比較(円/60kg) ○2000年:▽日本産…1万9603円 ▽中国産…2983円
○2010年:▽日本産…1万4214円 ▽中国産…1万0534円
さらに、日本の農家の平均的なコストと、輸入価格を比較しているという問題がある。
肥料や農薬など、コメの生産のために実際にかかったコストの平均値は、9800円だが、
0.5ha未満という小規模の農家の1万5000円というコストから、15ha以上の大規模農家の6500円まで、大きな格差がある。
◆コメ生産にかかるコスト
▽15ha以上…6500円 ▽平 均 …9800円 ▽0.5ha未満…1万5000円
関税が無くなって、国内の米価が下がっていけば、コストが高い小規模の兼業農家と言われる人達は、農業をやめていくだろうが、大規模農家は存続できる。