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神戸市東灘区の人工島、六甲アイランドの大型複合施設「神戸ファッションプラザ」の
商業棟の大半が9月末に閉鎖されることが28日、分かった。神戸・阪神間では近年、
商業施設の開業が相次ぎ、島外からの買い物客が落ち込んでいた。後継テナントは未定で、
運営会社は「時間をかけて活用策を検討する」としている。
閉鎖するのは9階建ての商業棟「Rink(リンク)」の3~9階部分。服飾・雑貨、家具、
飲食店などが入っていたが、昨秋に9階の映画館が閉館して以降、集客力が低下していた。
スーパーやクリーニング店、ドラッグストアなど1~2階と3階の一部計6店舗は営業を続ける。
リンクは1997年、六甲アイランドの中核となる複合施設「神戸ファッションプラザ」内の
商業棟として開業。同プラザは、ホテルプラザ神戸、神戸市が運営する「神戸ファッション
美術館」を併設し、延べ床面積9万1500平方メートル。民間の運営会社「神戸ファッション
プラザ」が約50%、神戸市が約36%、ホテルプラザ神戸が約14%の割合で区分所有している。
リンクは開業当初、約80店が入居し、同美術館などとの相乗効果のほか、映画館の集客が好調で、
来店者の7割を島外からの客が占めた。しかし、神戸・三宮や大阪・梅田で都心開発が進み、
阪神間でも阪神御影や阪急西宮北口などで大型商業施設の開業が相次ぎ、競争が激化した。
六甲アイランドでは住宅・マンション開発が継続し、島内の人口は今年6月時点で2000年
に比べ2割増の約1万8千人。ただ、日用品大手のP&Gジャパンが2013年にも本社を
島外に移す予定で、街のにぎわい低下が懸念されている。
●位置図 URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
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