12/08/24 14:47:17.41
[東京 24日 ロイター] シャープが韓国サムスン電子とともに、テレビ用大型液晶パネルを
米国ビジオ(カリフォルニア州)とソニーに出荷していることが明らかになった。
複数の関係筋がロイターの取材に答えた。
大型液晶は、堺工場(大阪府堺市)で生産。
関係筋によると、シャープはサムスンからは直接受注したが、ビジオとソニーからは台湾の
鴻海精密工業を経由して注文を受けた。鴻海はビジオとソニーの液晶テレビの製造を受託しており、
シャープは鴻海との提携効果を堺工場の稼働率引き上げにつなげた格好。
これにより、7―9月期の堺工場の稼働率は会社計画の8割に近い水準を維持できる見通し。
シャープは、10―12月期の堺工場の稼働率を8―9割に高める計画だが、別の関係筋によると、
10―12月期の稼働率も高水準に維持するため、シャープは中国の液晶テレビメーカーからの
受注拡大を目指している。年末商戦を前に、鴻海が別のテレビメーカーの注文を持ってくる可能性も
高いという。
シャープの広報担当者はロイターに対して
「外販先の名称は発表していない。ただ、堺工場は7月から稼働率を高めており、今は8割程度に
なっている」とコメントした。
一方、4―6月期の堺工場の稼働率は、大量の液晶パネル在庫の処理を優先したため、30%程度に
とどまった。シャープにとっては今後も、液晶パネルの在庫削減は稼働率引き上げに優先する課題。
6月末の棚卸資産5137億円は来年3月末までに4000億円に圧縮する計画だ。
テレビメーカーのパネル需要を超える稼働を続ければ在庫増につながるため、稼働率引き上げは
慎重な判断を迫られる側面もある。
シャープの液晶事業(中小型液晶含む)は4―6月期に634億円の営業赤字を計上。
4―9月期も、在庫処理費用がかさんで1000億円に膨らむ見通しだが、下期の赤字は50億円まで
圧縮し、通期赤字は1050億円に抑える計画。
ソースは
URLリンク(jp.reuters.com)
シャープ URLリンク(www.sharp.co.jp)
株価 URLリンク(www.nikkei.com)