12/08/06 10:19:28.64
※長文記事のため、抜粋します。全文はソース記事をご覧ください。
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自民王国・山口県の知事選挙で、無党派として真っ向勝負を挑み、敗れた飯田哲也氏。
7月29日に行なわれた開票の結果は、当選した山本繁太郎氏(自公推薦)の25万2461票
に対し、飯田氏は18票5654票を獲得。だが、過去の知事選では毎回、約35万票を獲得して
自民系候補が圧勝してきたことを考えると大健闘といえる。
今回の選挙の手応え、そして今後について、敗戦直後の飯田氏に聞いた。
■5歳の女の子からもらったラブレター
―選挙戦で最も印象深かったことはなんですか。
「ひとつは5歳の女の子からいただいたラブレターでした。『飯田さん、子供たちのことを
考えてくれて、ありがとう』と書いてあって、風車の絵まで描いてあった。何度読み返しても
涙が出てくる。すごく重たいものを背負ったなと感じました。あと、97歳のおばあちゃんには
『生まれて初めて投票したいと思う人に出会った』と言っていただきました」
―落選はしましたが、今後の活動予定は。
「明治維新で長州藩は敗れに敗れに敗れて、最後にひっくり返しました。それもあり、投開票日
(29日)の敗北確定後の記者会見で私は『新しい出発』と言いました。知事選は得たものが
本当に多かった。これだけ多くの県民の皆さんに集まっていただき、熱く燃えて、最後には落選
したのに私を胴上げまでしていただいた。
カンパも2000万円を超え、ボランティアの方も1000人をはるかに超えました。これを
一過性に終わらせず、ちゃんと形にしようということで、名前はまだ募集中ですが、『新しい
山口をつくる市民のネットワーク』を立ち上げるということを決めました。
知事にならなくてもできることは山のようにありますから。『こんなことをしましょう』という
提案をみんなで実現していく。要は『新しい山口を一緒につくっていきましょう』ということです。
もっと具体的に言うと、これからは地方と世界を直接結ぶことに取り組んでいきたい。
自然エネルギーは『創造のエネルギー』でもあります。第2次世界大戦後、フランスとドイツが
二度と戦争を起こさないように「欧州石炭鉄鋼共同体」をつくった。当時は石炭はエネルギーの
柱で“産業の米”といわれた。そういう歴史を参考にしながら、日中韓で「東アジア自然エネルギー
共同体」のようなものをつくりたい。
尖閣問題にしても根底にあるのはエネルギー問題ですから、これは平和プロジェクトになります。
山口は韓国に近く、アジアに開かれているからこそ、こうした取り組みができる。
今月には韓国に行き、今年冬の『脱原発世界会議』にメッセージを送っていただいたソウル市長
との連携を深めたい。海外の要人との会談は、知事だと公式訪問となりますから知事でないほうが
やりやすい。
政治に対する出口感のないところに出口をつくって、それを強化する。県民の皆さんに気づいて
ほしいのは、誰もが政治や選挙や民主主義というものを諦めていた現状に対して、今回の選挙を
通してその一端を感じていただくことができたのでは、ということです。※続く
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