12/08/01 08:23:41.59
［東京 ３１日 ロイター］ ＮＥＣと日立製作所、三菱電機の３社は３１日、
業績が悪化している半導体大手ルネサスエレクトロニクスに対し、総額４９５億円の
資金支援をすることを決めた。３社はルネサスの設立母体で、議決権ベースで同社株の
９割を握る大株主。
日立が１７５億円、三菱電機が１４５億円をそれぞれ融資するほか、ＮＥＣは
「安定的な製品供給を受けるための保証金」（ＮＥＣの川島勇・最高財務責任者＝
ＣＦＯ）という形で１７５億円を事実上、融資する。いずれも１０月１日付で実行する
予定。３社とも返済期限については明らかにしていない。
ルネサスは１０月末の早期退職制度で５千数百人規模の人員を削減するほか、
今後３年以内に最大１０カ所の半導体生産工場の売却や閉鎖を計画している。
今回の融資は、早期退職者への割り増し退職金の支給や工場の売却・閉鎖など
リストラ費用に充てる。
三菱電の吉松裕規常務は同日の決算会見で、
ルネサスへの「出資比率に応じた」融資額であると説明。
日立も同じく融資額は「出資比率に応じた負担」（広報担当者）としている。
一方、ＮＥＣの川島勇ＣＦＯは同日の決算会見で、「株主としてではなく、あくまでも
ビジネスパートナーとしての支援。ルネサスが安定した製品を供給できる体制づくりの
ための保証金だ」と繰り返した。ＮＥＣはルネサスへの「保証金」を手元資金で支払う
予定。
２０１２年３月末時点での３社の出資比率は、三菱電が２５．１％、日立が３０．６％、
ＮＥＣが３％で信託名義分３２．４％を含めると３５．４％となっている。
また、三菱電の吉松常務、ＮＥＣの川島ＣＦＯはともに、ルネサスに対してこれ以上
融資する計画はないと述べ、ルネサスには「きちんと構造改革を成し遂げて
いただきたい」と語った。
ルネサスに対しては、三菱東京ＵＦＪ銀行など主要取引銀行も既存の融資枠を活用して
支援する予定で、支援総額は１０００億円規模になる見込み。ルネサスは８月２日、
２０１２年４―６月期連結決算の発表と併せて今回の資金支援や今期の業績見通し
などについて説明する。
ソースは
URLﾘﾝｸ(jp.reuters.com)
ルネサスエレクトロニクス URLﾘﾝｸ(japan.renesas.com)
株価 URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)
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