12/07/29 23:47:21.25
1980年代末のバブル期をピークに縮小が続いてきたストッキング市場が復調している。
10~20代女性の間で素足に近い色合いの商品の需要が拡大。主要メーカーの売上高が前年実績を上回り始めた。
美脚を強調したいけど素肌をさらす「ナマ足」は気恥ずかしい。ごく自然なおしゃれを安上がりにできるお得感。
さらに機能性をうたう商品の登場。K―POPブームなどを契機とするトレンドの変化に、今どきの若い女性の心理と
作り手の工夫が相まって、ストッキングは日常的なファッションの有力アイテムに変身したようだ。
■前年比1割以上の伸び続く
「薄手のタイツをください」。新宿マルイ本館(東京都新宿区)の靴下売り場では最近、若い女性のこんな問い合わせが増えている。
彼女たちのお目当ての「薄手のタイツ」とはストッキングのこと。都内の専門学校生、林貴世子さん(19)は
「友達が履いているのを見てから毎日履くようになった」と話す。
「ずっと売れなかったストッキングが十数年ぶりに上向き、一体何が起きたのかと驚いている」と話すのは福助事業運営グループ
CS事業部の姫田幸宏部長。同社のストッキング部門の売り上げは今年に入り前年比1割以上の伸びが続く。
けん引役はベージュなど薄い色合いのプレーンストッキングだ。最大手のアツギでも昨年からプレーンタイプの売上高が
前年比2桁増のペースを維持。グンゼでは若い女性に照準を合わせて2月に発売した新ブランド「ミリカ」が計画を1割以上上まわる。
日本靴下協会によると、プレーンタイプが大半を占めるパンティーストッキングの国内生産量は1989年をピークに減少が続く。
2011年は1億1936万足と最盛期の約10分の1まで落ち込んだ。それがなぜ復調しているのか。
足元のおしゃれの歴史をひもとくと、理由の一端が見える。
■バブル崩壊でストッキング不遇時代へ
ストッキング不遇の時代の始まりはバブルの崩壊。ブームだったボディコンスーツを女性たちが着なくなりカジュアルな服装へシフト。
職場でも女性社員の制服を多くの企業が廃止し、パンツルックなども一般的に。ストッキングを必要とするシーンが大幅に減った。
決定打は1995年のナマ足ブームだ。女性が素足で外出や通勤をするようになり、女子高生の間ではルーズソックスが流行。
冬でもナマ足が当たり前になった。
当時は86年の男女雇用機会均等法施行からほぼ10年たち、女性の社会進出が進んだ時期。
「自信をつけた女性たちが脱毛やエステで手入れした脚を見せ始めた」(ファッションジャーナリストの藤岡篤子さん)。
一方、ストッキングは職場など「オン」のイメージが強まり、「オフ」のファッションでは敬遠された。
その後、網タイツや柄タイツ、レギンス、トレンカと足元のおしゃれの流行が巡る中でも「マイナスのオーラがついた」(アツギ)
ストッキングは顧みられなかった。
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URLリンク(www.nikkei.com)
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