12/07/21 21:28:15.91
野田佳彦首相は「国民生活を守るため」と約2カ月の“原発ゼロ”状態に終止符を打った。
福井県の大飯原発3号機が再稼働し、今月下旬には4号機も続く。「これで経済の安定が
保たれる」と自信さえ見せる。
一方で、「大飯原発直下の断層は活断層の可能性が高い。調査は数日でやれる」(東洋
大学・渡辺満久教授)など地質の専門家からの指摘は、“部外者”だからなのか一切受け
入れようとせず、また連日各地で行われている反対デモの声を耳にするや、思わず「大き
な音だねぇ」と漏らしたという。
そんな原発“断固”推進という前のめりの姿勢に対して、『原子力村』と呼ばれる“
原子力利権集団”の中から、何と「原発反対」の声が発せられた??。
「各方面の専門家による40回以上の議論を重ね、安全性は十分に確保された」
再稼働にあたり、野田首相が国のトップとして表明した言葉だが、意見の違う“専門家
”の指摘はあからさまに無視している。まるで「人の土地に穴掘って調べたいなんてフザ
ケンナ」とでも言いたげだ。これでは反対派から「電力会社の意向に沿っているだけだ」
とののしられても仕方がないだろう。
大飯原発はストレステスト(耐久試験)の2次評価もなされておらず、やる気もない。
放射性物質の拡散を防止するフィルターを備えたベント(排気)設備の完成は4年も先だ。
津波対策の防潮堤のかさ上げも2年後というありさま。正直言って「安全性が確保された」
どころではない。
あまりのずさんな対応に、原子力の研究開発に携わる当事者、いわゆる“原子力村の
住民”からも疑問の声が噴出している。今までは考えられないことだ。
「そもそも安全神話など何の根拠もない、まさに神話にすぎなかったことは、福島第一
原発事故で学習済みのはず。それにもかかわらず野田首相の再稼働に関する答弁を聞くと
、いまだに神話を信仰しているとしか思えず、危うさを感じます」
JAEA=日本原子力研究開発機構(茨城県・東海村)の労働組合(=原研労組)・岩井孝委員
長はこのように述べ、野田首相の意向に異議を唱えている。
同機構は日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が2005年10月に合併して発足。
文字通り日本の原子力の研究と開発を担い、職員たちはまさに“村民”。原研労組には、
同機構に勤務する約4000人の職員中約200人が参加し、『脱原発』の姿勢をはっきりと打
ち出している。
原子力研究を推進し、原発の開発にも深く関わってきた機関として、原発に否定的な
見解は本来タブーであるはず。それだけに、「率直な意見を述べるのは簡単ではない」
中で、あえて岩井委員長は原発の再稼働にノーを訴えている。
「原発の耐用年数は40年と説明する研究者もいますが、科学的根拠があるわけではない
んですね。実際、東海第二原発は至るところに亀裂が生じ、もはや限界に達しているん
です。それを修理に修理を重ねながら動かしているのが実情なんです」
ソース
URLリンク(news.livedoor.com)
(つづく)