12/07/12 15:45:30.25
-続きです-
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◆“プラチナバンド=劇的につながりやすい”わけじゃない!?
―3大キャリア各社が「プラチナバンド」を持つようになったということは、
どこのキャリアでもつながりやすさはそう変わらなくなる……ということですか?
法林:実はそれほど単純な話ではありません。
900MHz帯が使えるようになったので、プラチナバンドサービスを開始する7月25日から
ソフトバンクの携帯電話が劇的につながりやすくなる!なんてことはないんです。
900MHz帯を取得したら取得したで、基地局を建てたりなど、それに合ったネットワークを
作っていかなくてはなりませんから。
―基地局って、家を建てるみたいにポンポン増やすわけにはいかないんですか?
法林:最近の携帯電話は電波同士が干渉しやすいので、それを解決するには職人的なノウハウが
必要なんです。あと、設置場所を確保するのも実は大変。無線LANの親機を置くのとは
わけが違います。ちょっと前の話になりますが、耐震偽装が問題になった当時は、
「あまり建物をいじってほしくない」ということで、屋上に基地局を置くのを嫌がる
マンションが増えて問題になりました。
―ソフトバンクとしては、プラチナバンドを取得してヤッター!……ではなく、
むしろこれからが正念場という感じなんですね。
法林:その意味では、すでにネットワークを持っているドコモとauに、まだまだアドバンテージが
あります。特にauの場合、3Gのスタート当初から800MHz帯と2.1GHz帯を並行して全国で
使っていたので、すでに“10年以上のプラチナバンド歴”がある。
ドコモの場合は、2.1GHz帯でFOMAのサービスを始め、後にFOMAプラスエリアとして
800MHz帯を郊外や山間部で使うようになりました。ネットワークの作り方に関しては、
auが一番計画的でうまいと思います。
-続きます-